わずか1年で岐路に立った選手たち…オリのドラ1が異例の戦力外 Gドラ1自由契約の例も

オリックスから戦力外通告を受けた椋木蓮(左)、巨人・堀田賢慎【写真:球団提供、荒川祐史】
オリックスから戦力外通告を受けた椋木蓮(左)、巨人・堀田賢慎【写真:球団提供、荒川祐史】

オリックスのドラフト1位・椋木は9月にトミー・ジョン手術を受けた

 オリックスのドラフト1位・椋木蓮投手が来季の選手契約を結ばない旨を通知された。9月に右肘のトミー・ジョン手術を受け、来季はリハビリに専念することになるとはいえ、入団わずか1年での戦力外通告は超異例だ。しかしこれまでにも1年で通告を受け、育成選手として再スタートを切った選手がいる。

 オリックスの本田仁海投手は2017年ドラフト4位で入団も、新人だった2018年9月に右肘を手術。同年戦力外通告を受け、育成契約となった。2020年に1軍デビューを果たすと、今季は42試合に登板して14ホールドを挙げ、2年連続リーグ制覇に貢献した。最速158キロの直球は威力十分で、見事な“返り咲き”を見せている。

 2020年ドラフト5位で広島入りした行木俊投手は、育成となった今季ウエスタン・リーグで18試合に登板し0勝3敗1セーブ、防御率3.51と着実にステップアップを見せている。2016年にドラフト2位でDeNAに入団した水野滉也投手は、ルーキーイヤーに1軍で1試合登板を果たすも右肩痛を発症し、オフに戦力外通告を受けた。育成選手としてリハビリ生活を送ったが、その後も支配下復帰を果たせず、2019年限りで3年間のプロ野球生活に幕を下ろした。

 巨人の堀田賢慎投手は2019年ドラフト1位で青森山田高から入団。1年目の2020年4月にトミー・ジョン手術を受けると、同年オフにいったん自由契約となり育成で再契約した。地道なリハビリが実を結び、3年目を迎えた今季は支配下に復帰。プロ初勝利を含む2勝をマークし、来季はさらなる飛躍が期待されている。

 2021年ドラフト1位で入団した椋木は、プロ初登板だった7月7日の西武戦で6回2安打無失点の好投でプロ初勝利を挙げるなど順調なスタートを切った。7月20日の日本ハム戦では、9回2死まで無安打無得点という快投を披露してもいるが、9月8日を最後に登板はない。今後長いリハビリが待つが、どのようなプロ野球人生を歩むのだろうか。

(Full-Count編集部)

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