年俸25億円で打率.210…3年前のMVPが“自由契約”か 米メディア「雇うことは厳しい」

ドジャースのコーディ・ベリンジャー【写真:ロイター】
ドジャースのコーディ・ベリンジャー【写真:ロイター】

ドジャースのベリンジャーは今季、打率.210、19本塁打、OPS.654に終わった

 2019年のナ・リーグMVPに輝いたスラッガーが、止まらぬ大不振で「ノンテンダー」の候補となっている。ドジャースのコーディ・ベリンジャー外野手は、今季144試合に出場して、打率.210、19本塁打、OPS.654の成績に終わり、不振に突入してから3年が経過した。今季の年俸は1700万ドル(約25億2500万円)となっており、米メディアは「雇うことは厳しい」と辛辣な見方をしている。

 米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のファビアン・アルダヤ記者は、ベリンジャーの現状とデーブ・ロバーツ監督のコメントを紹介。2019年のMVPは「遠い昔に感じる。失われた懐かしい記憶を思い出すことは、ほぼできないだろう」とし、2020年オフの右肩の手術でスイングが狂ってしまったことに言及している。

 ロバーツ監督も「難しいよ。科学で説明できるものではない。彼をずっとサポートしてきたことを示してきたつもりだ」と苦悩を吐露。「かなり自由にやらせてきた。それは彼が勝ち得たものだ。私は彼という選手を、その才能を、人柄を信じている……難しいんだ、ときにね」と語ったという。

 米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」は、今オフに「ノンテンダー」となる可能性を指摘。ベリンジャーは今オフ、年俸調停で1810万ドル(約26億8900万円)を手にすると予想され、球団は契約を提示せずに自由契約にもできる。「ドジャースは難しい判断を迫られている。この年俸で、過去3シーズンで打率.203、出塁率.272、長打率.376の打者を雇うことは、総年俸の規模に関わらず、どんな球団でも正当化することは厳しい」と辛辣だ。

(Full-Count編集部)

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