なぜ自己最多出場なのに戦力外? 迷走続いた“京田の代役”探し…高かった合格ライン

中日・三ツ俣大樹【写真:荒川祐史】
中日・三ツ俣大樹【写真:荒川祐史】

中日12年目の三ツ俣大樹が戦力外、2年連続で自己最多出場も

 中日は22日、三ツ俣大樹内野手と桂依央利捕手に対し、来季の選手契約を結ばないと伝えたことを発表した。三ツ俣は今季、遊撃のレギュラー京田陽太内野手の“代役”として自己最多タイの58試合に出場したが、待ち受けていたのは戦力外。プロ12年目に厳しい現実を突きつけられた。

 2010年のドラフト2位で修徳高(東京)からオリックスに入団。2014年の途中にトレードで中日に加入した。本職の遊撃で定位置をつかめず、2017年以降は京田が不動のレギュラーに。1軍では代走など途中出場が中心だったが、11年目の昨季は自己最多となる58試合に出場し、得点圏打率.308をマークした。

 今季も当初は京田が定位置だったが、5月に立浪和義監督から試合中の“強制送還”を言い渡され、レギュラー剥奪。代わって出場機会を増やしたのが三ツ俣だった。6月21日のヤクルト戦(バンテリンドーム)では、その京田の代打として延長10回に劇的なサヨナラ打。昨季に続き58試合に出場したが、オフにプロ野球選手としての岐路を迎えた。

 来年で31歳を迎える中で、今季に若手の台頭があったのは事実。高卒2年目の土田龍空内野手がシーズン終盤にかけて徐々に存在感を増し、62 試合に出場。打率.248、得点圏打率.333とバットでも片鱗を見せた。対する三ツ俣は打率.211と依然として打撃が課題だった。

 守備ではそつのないプレーを見せたが、決して盤石ではなかったとの見方もある。セイバーメトリクスの指標を用いてプロ野球のデータを分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)によると、守備の指標である「UZR」は-1.9。同じ守備位置の平均と比較した数値で、マイナス指標の“平均以下”となっている。一方で、土田は7.9と高かった。

 立浪監督が現役時代に担い、重要視するセンターラインの一角である遊撃なだけに、及第点のハードルは高い。京田が抜けた後は、高橋周平内野手が8年ぶりに起用されるなど迷走が続いたポジションでもあった。三ツ俣は京田の代役を務めたかに思われたが、結果として若手の台頭を許し、戦力整理の対象に。個人の絶対評価でなく、チーム全体での相対評価によって、戦力外が突きつけられた。

(Full-Count編集部)

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