進化が止まらない西武・山川 柳田を圧倒する驚異的“HR数値”「10.93」とは?

西武・山川穂高【写真:荒川祐史】
西武・山川穂高【写真:荒川祐史】

西武山川は41本塁打を放ち3年ぶりの本塁打王に輝いた

「Monday パ」では、月曜日でも皆さまにパ・リーグを楽しんでもらえるよう旬な情報を配信してきました。22日から「SMBC日本シリーズ2022」が始まり、パ・リーグを代表してオリックスが戦っています。今回はレギュラーシーズンを振り返り、豪快な本塁打に焦点を当てる。

〇パ本塁打ランキング
1位 西武・山川穂高内野手 448打数119安打、41本塁打、打率.266
2位 楽天・浅村栄斗内野手 532打数134安打、27本塁打、打率.252
3位 ソフトバンク・柳田悠岐外野手 437打数120安打、24本塁打、打率.275

 野球の華とも呼ばれる本塁打。今季も様々なアーチがパ・リーグでも生まれたが、これを語るうえで外せないのが、41本塁打を放ち、3年ぶり自身3度目の本塁打王に輝いた山川だ。開幕早々に太もも肉離れで離脱するも、4月19日に1軍に合流すると、以降は本塁打を量産してリーグを席巻した。

 そのペースは数字にも表れる。1本塁打にかかる打数を示す指標の「AB/HR」は、規定打席到達者でトップの“10.93”を記録。2位の柳田(18.21)に大きく差をつける結果となった。6月には日本人最速ペースでの通算200号本塁打をマークし、90打点で打点王との2冠も達成するなど、さらなる進化を遂げた山川。来季も豪快な一発で“どすこいポーズ”を何度も見せてくれそうだ。

 2位の浅村も、8月には250本塁打を達成した。86打点は、山川に4打点差に迫る3位。鷹の主砲・柳田は、怪我や不調に苦しみながらも、リーグ3位の24本塁打を放った。異次元の飛距離や詰まりながらも本塁打にするシーンなど「らしい」本塁打で今季もたくさん魅せてくれた。

 投手視点からは、本塁打の打たれにくさを被本塁打率から紐解いていこう。被本塁打率とは、投手が9イニングを投げた際の平均被本塁打数を表したもので、計算式は「(被本塁打数)÷(投球回)×9」となる。規定投球回に達している先発投手で、オリックス・山本由伸投手の「被本塁打率」はリーグトップの“0.28”。今季の全26登板で6本塁打しか浴びていないのは、さすが2年連続投手4冠、リーグ優勝に導いたエースと言える。山本に肉薄する“0.29”は日本ハム・伊藤大海投手だ。今季は26登板で5被本塁打と本数自体は山本よりも少ない。2年目の若き右腕は新球場で迎える来季も、北の大地を湧かせてくれるに違いない。

 22日から始まった「SMBC日本シリーズ2022」では、日本一の座をかけ、オリックスがヤクルトと2年連続で対戦している。初戦ではエース・山本が痛恨の2被弾を浴びると、その後も投打がかみ合わず黒星スタート。連敗阻止を狙った23日は、9回裏まで3点リードの展開も、最終回にまさかの同点弾を許し、引き分けに終わった。25日からは京セラドームに場所を移し、本拠地3連戦が幕を開ける。

【実際の映像】高めの激ムズ球もスタンドへ一直線 「どすこい」もバッチリの山川の豪快弾

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