大谷翔平に「感謝すべきだ」 米TV局は最敬礼、来季のエ軍躍進へ「穴は明白だ」

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

米放送局NBCスポーツはエンゼルスのうまくいった点、うまくいなかった点を総括

 エンゼルス・大谷翔平投手はメジャー5年目の今季15勝&34本塁打と歴史的な活躍を見せた。一方で、チームは地区3位で8年連続でプレーオフ進出ならず。米メディアは2022年のエンゼルスをどのように評価を下すのか。米放送局NBCスポーツはうまくいった点、うまくいかなかった点に分け、特集記事を掲載した。

「うまくいった点」として真っ先にピックアップされたのが大谷だ。投手では28試合登板して15勝9敗、防御率2.33。166回とメジャーで初めて規定投球回に到達し、219奪三振を記録した。打者でも打率.273、34本塁打、95打点。ヤンキース・ジャッジとのMVP争いについて、記事では「おそらく2年連続MVPを獲得できない唯一の理由はヤンキースで62本打った男がいるからだ」としつつも、2年連続の投打フル回転を大絶賛。「感謝するべきだ。彼のような選手は2度と見られない可能性が高い」と綴った。

 トラウトはシーズン40本塁打を記録。2015年ドラフト1巡目でエンゼルス入りしたウォードらが台頭した。「トラウトはエリートであることを証明し続けている。ウォードはOPS.833、23本を記録した。サンドバルは148回2/3を投げ、防御率2.91の素晴らしい成績を残した」と各選手を評価。先発ローテは大谷、サンドバル、スアレス、デトマーズら4投手が戻ってくることも評価のポイントとなった。

 一方、「うまくいかなかった点」では3選手以外の打線がやり玉に上がった。レンドンは右手首手術で47試合出場止まり。ウォルシュは打率.215、OPS.642と低迷した。フレッチャーも故障に苦しんだ。さらに救援陣の防御率3.95はメジャー18位。「球界最高の選手が2人もいたにも関わらず、エンゼルスは球界屈指の貧打に苦しんだ。投手も完璧にはほど遠く、特にブルペンはそうだった。トレード期限でブレーブスにトレードされたイグレシアスは防御率4.06という残念な成績に終わった」と酷評している。

「ポストシーズンにトラウトとオオタニを連れていかねばならない」。これがチームの至上命題だ。「そのためにエンゼルスは、打線に1人か2人の打者の補強が必要だ。そして、ウォルシュ、レンドンの復活にも期待しなければならない。先発陣は最低でも、あと1人が必要で、ブルペンの整備も必要だ。ロースターの素質は確かだが、穴は明白だ」。ただ、チームは身売り問題の真っ只中にいる。記事でも「球団売却の真っ最中なので、今オフどの程度、補強に積極的になるかは、興味深いことだ」と締めくくられている。

(Full-Count編集部)

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