高津ヤクルト、PS16戦目で初の完封負けも「ダメージは残らない」 OB専門家が断言する訳

ヤクルト・高津臣吾監督【写真:小林靖】
ヤクルト・高津臣吾監督【写真:小林靖】

昨季からのポストシーズン16戦目にして初の完封負け

「SMBC日本シリーズ2022」は26日、京セラドームで第4戦が行われ、ヤクルトが0-1でオリックスに敗れた。昨季からのポストシーズンで初の完封負けで、2勝1敗1分。4番の村上はシリーズ初の無安打に終わったが、ヤクルト、日本ハム、阪神、DeNAでプレーした野球解説者の野口寿浩氏は「紙一重の部分もあった。次の対戦が見もの」と、分析した。

 最後までオリックス投手陣を崩せなかった。打線は6回まで毎回走者を出し、4度の得点圏を作ったが、あと一本が出なかった。ここまで3戦連続安打と好調だった村上も初回1死一、二塁のチャンスで二ゴロ、3回2死一、二塁の第2打席は空振り三振に倒れるなど無安打に終わった。

 高津政権になってからのヤクルトは昨季からのポストシーズン16戦目にして初の完封負け。繋がらなかった打線に野口氏は「強いて言うなら2回の中村の併殺打で山岡を立ち直らせた部分もありますが、進塁打を打とうとする姿勢は見えた。この日のオリックス投手陣はそう簡単に打てない内容だったと感じます」と振り返る。

 42歳のベテラン・石川は5四死球を与えながらも5回2安打1失点の粘りの投球。リリーフ陣も走者を出しながらも追加点は許さず痺れる投手戦を演じた。「石川は四球も出しましたが、狙い球を絞らせない投球術。球数が増えて苦しくなったが、最後の一線を越えさせなかった。仕事は十分に果たしました」。

村上の第4打席は左飛に倒れるも「紙一重」

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