期待の大砲候補ら9選手戦力外、功労者が退団 野手中心に断行された鷹の戦力整理

ソフトバンクから戦力外となった秋吉亮、退団した松田宣浩、戦力外となった真砂勇介(左から)【写真:藤浦一都】
ソフトバンクから戦力外となった秋吉亮、退団した松田宣浩、戦力外となった真砂勇介(左から)【写真:藤浦一都】

大砲候補として期待された真砂や黒瀬が戦力外

 今季はパ・リーグで2位に終わったソフトバンク。優勝争いを最後まで演じながら、ペナントレース最終戦でまさかのV逸。オリックスと同勝率で2位となり、クライマックスシリーズでも苦汁を舐めさせられた。藤本博史監督が2年目の指揮を執る来季に向けて、支配下9選手に戦力外を通告するなど、戦力の再構築を進めている。

 ファンの驚きを誘ったのはチームを長らく支えてきた功労者の退団と引退だ。2005年の大学生・社会人ドラフト希望枠で入団した松田宣浩内野手は来季の戦力構想から外れた。現役続行を希望し、17年間在籍したソフトバンクを離れ、他球団への移籍を模索することに。ダイエー時代の2003年ドラフト4位で入団した明石健志内野手が現役引退を決めた。

 ベテランの引退と共に、期待を寄せられていた中堅どころにもメスが入った。“ミギータ”の愛称で大砲候補として期待されていた真砂勇介外野手や、昨季途中にトレードで獲得した中谷将大外野手、堅実な守備で貴重なバイプレーヤーとして貢献していた高田知季内野手、今季途中に支配下に昇格した黒瀬健太内野手らが戦力外に。今季途中に加入した秋吉亮投手はわずか在籍3か月で放出となった。

 奥村政稔投手、ルーキーの大竹風雅投手は怪我を抱えていることもあって戦力外となり、育成選手として再契約を打診。小林珠維内野手、中村亮太投手にも育成での再契約を打診している。11選手が退団、引退、戦力外となったが、そのうち7選手が野手となっている。

 ドラフト会議ではバランス重視の指名となった。“ポスト今宮”の候補として誉高のイヒネ・イツア内野手を1本釣り。4位では大島高の左腕・大野稼頭央投手を指名し、こちらは素材型の指名に。一方で、2位で日本製鉄鹿島の大津亮介投手、3位で東北福祉大の甲斐生海外野手、5位で亜大の松本晴投手、6位で桐蔭横浜大の吉田賢吾捕手を指名し、こちらは即戦力型指名になった。

 今オフは外国人の動向も不透明で、かつFA戦線でも動きがありそうなソフトバンク。3年ぶりのV奪還が至上命令となる来季に向けて、積極的な戦力整備を進めていく。

(Full-Count編集部)

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