フィリーズが延長の激闘制して先勝　リアルミュート決勝弾、5点のビハインド跳ね返す

アストロズは地区シリーズから続いていた連勝が7で止まる

■フィリーズ 6ー5 アストロズ（ワールドシリーズ・日本時間29日・ヒューストン）

　MLBのワールドシリーズは28日（日本時間29日）、アストロズの本拠地ミニッツメイドパークで開幕し、延長にもつれ込む激闘の末にフィリーズが先勝した。ワイルドカードから勝ち上がってきたフィリーズは一時5点のビハインドを背負うも追いつき、延長10回にリアルミュートが勝ち越しの本塁打を放って熱戦に終止符を打った。

　先手を奪ったのはアストロズ。両チーム無得点で迎えた2回に先頭のタッカーが先制のソロ本塁打。さらにグリエル、マコーミック、マルドナードの単打で1点を加えた。さらに3回2死一、三塁でタッカーが2打席連発となる3ラン。ワールドシリーズで球団史上初となるマルチ本塁打が飛び出してリードを5点に広げた。

　ワイルドカードから勝ち上がってきたフィリーズも中盤に反撃に出た。4回にカステヤノス、ボームの連続適時打で3点を返すと、5回にはエンゼルスからシーズン途中に加入したマーシュの二塁打からチャンスを作り、リアルミュートが2点適時二塁打を放って同点に。5点差を追いついて試合を振り出しに戻した。

　延長戦にもつれ込むと、フィリーズは10回にリアルミュートが右翼スタンドに飛び込むソロ本塁打で勝ち越しに成功。その裏をリリーフ陣が抑えて逃げ切って敵地での第1戦で大きな勝利をあげた。敗れたアストロズは地区シリーズから続いていたポストシーズンの連勝が7でストップした。

（Full-Count編集部）