守護神の誤算も「高津監督は使い続ける」 崖っぷちのヤクルト、専門家の見解は?

ヤクルトのスコット・マクガフ【写真:荒川祐史】
ヤクルトのスコット・マクガフ【写真:荒川祐史】

9回に守護神・マクガフが自らの悪送球も絡み痛恨の2失点

■オリックス 3ー0 ヤクルト(日本シリーズ・29日・神宮)

「SMBC日本シリーズ2022」は29日、神宮で第6戦が行われ、ヤクルトは0-3でオリックスに敗れ王手をかけられた。1点ビハインドの9回にマクガフが自らの悪送球も絡み2失点。2試合連続で守護神の乱調もヤクルト、日本ハム、阪神、DeNAでプレーした野球解説者の野口寿浩氏は「マクガフは最後まで守護神として使い続けると思う」と、分析した。

 緊迫した空気が崩れたのは9回だった。1点ビハインドの展開で守護神・マクガフが登板。先頭の安達に右前打を浴びると、続く紅林の犠打を自ら一塁へ悪送球し1点を失う。さらに1死三塁から代打・西野に右犠飛、続く太田に四球を与え降板となった。

 打線も初回に先頭・塩見が放った中前打の1安打のみ。先発の山崎福には緩急を使った投球術に苦戦し、6回からは宇田川、平野、山崎颯、ワゲスパックの剛腕リリーフ陣の前に力でねじ伏せられた。

 今シリーズは2勝を先に取り、有利な展開に持ち込んだと思われたが、まさかの3連敗。崖っぷちに追い込まれたヤクルトに野口氏は「山崎福の緩急を使った投球を打ち崩すことができなかった。頼みの村上も緩い球の残像が残ったと思います」と、敗因を語る。

1点ビハインドでの登板、守護神・マクガフの起用法「あの場面で投げるのは当然」

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