大ナタ14人戦力外のオリックス FAクローザーや昨秋ドラ1…日本一からさらなる補強

オリックスから戦力外となった増井浩俊、澤田圭佑、海田智行(左から)【写真:荒川祐史】
オリックスから戦力外となった増井浩俊、澤田圭佑、海田智行(左から)【写真:荒川祐史】

引退・能見含めて10人空いた支配下枠…

 ヤクルトを倒して26年ぶりの日本一に輝いたオリックスは、来季に向けた戦力整備も並行して進めてきた。日本シリーズ終了翌日の31日には、ベテランの松井雅人捕手に来季の戦力外を通告。実にこの秋14人目の通告となる。

 ドライな戦力整理を断行した。FAで獲得した増井浩俊投手や、2018年には47試合に登板した澤田圭佑投手、2度のシーズン50試合以上を含む通算276試合に登板した海田智行投手と、リリーフで登板実績を積んできた投手を戦力外とした。

 また東北福祉大からドラフト1位で入団したばかりの椋木蓮投手や、昨季51試合に投げた左腕の富山凌雅投手と、肘の手術で復帰まで時間がかかる選手を戦力外とした。さらに2年目の中川颯投手にも通告。なりふり構わず支配下枠を開け、補強に動こうとする意思が見える。野手では松井のほかにも、左腕に強いところを見せていた西村凌外野手を日本シリーズ直前に戦力外とした。

 パ・リーグ連覇したチームの、さらなる進化への鍵となるのは攻撃力の強化だ。今季のチーム490得点はパ・リーグ4位、89本塁打は最下位だった。リーグ2位の防御率2.84を記録した投手陣の頑張りが大きかった。

 今オフ、FA権保持者には西武の森友哉捕手、日本ハムの近藤健介外野手と打力に定評があり、まだ年齢も30前という選手がいる。オリックスのFA選手獲得は2017年オフの増井までさかのぼるが、獲得に動くことはあるのか。

 またラベロ、バレラ、マッカーシーと3人の外国人野手は日本シリーズを前に帰国し、シーズンでもほとんど全く戦力にならなかった。長打力が期待される一塁で、最多出場が中川圭の59試合ということからもわかるようにレギュラー不在。助っ人補強の行方にも注目が集まる。

 現役引退した能見篤史投手に加え支配下9選手が戦力外となり、ドラフトで交渉権を獲得したのは5人。空いた5つの枠は、どう活用されるのだろうか。

(Full-Count編集部)

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