プロ野球選手の集中力、根性は他分野でも“有用” 第2の人生で考えるべき「進学」

日本ハム、横浜、ソフトバンクで活躍した江尻慎太郎さん【写真:荒川祐史】
日本ハム、横浜、ソフトバンクで活躍した江尻慎太郎さん【写真:荒川祐史】

スポーツをやってきた人は「受験生でも伸びる子が多い」

江尻「例えば戦力外になったり、引退してから、もう1度勉強に取り組むのも選択肢としては遅くないですか?」

高宮「社会人で浪人して予備校に入ってくる人も多くいます。これまでまるっきり鉛筆も持ったことありません、みたいな話になっちゃうと困っちゃうんですけど、さっき言ったように、小、中学校で勉強をしていた人はチャレンジする価値はありますね」

江尻「社会人の予備校生って、どれくらいいるものなんですか?」

高宮「医学部系は多いですよ。もう1回、医学部にどうしても入りたいみたいな。究極は、67歳で東京芸大に受かったという方もいます。その方は、九州の進学校から東大に入って官僚になり、65歳から2年間、美大予備校に通って受かった。当然そういう素養はあったにせよ、そのガッツがすごい」

江尻「プロ野球選手だって根性はあるし、体力もある。そして、自分自身で思っている以上に、他のことをやっても絶対に集中力を発揮できる。それは僕が伝えたいと思っていることですね」

高宮「野球じゃなくても頑張れる、結果を出せるんだということを伝えたい、と」

江尻「プロ野球選手に限らない話ですが、スポーツをやってきた人は集中力がありませんか?」

高宮「実際に、受験生でも(成績が)伸びる子は多いですよ」

江尻「一芸に秀でてる人たちの集まりで、現代的ではないですけど、ほとんどの人は根性があると思うんですよね。野球って根性ないと続けてこられないスポーツなので」

高宮「この間、大谷さんが自打球を受けてむちゃくちゃ痛かったと思うんですよ。でも、気合いでプレーを続けられる。ガッツ、根性ですよね」

「『野球しかできない』という考え方は絶対してほしくない」

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