ほぼ補強しなかった中日、最下位は当然? 人的補償右腕は4球降板、新助っ人全滅

中日のペドロ・レビーラと岩嵜翔(左から)【写真:小林靖、荒川祐史】
中日のペドロ・レビーラと岩嵜翔(左から)【写真:小林靖、荒川祐史】

又吉の人的補償で加入した岩嵜翔は4球でアクシデント降板

 中日は今季、新たに立浪和義監督を迎えるも、終わってみれば6年ぶりの最下位に沈んだ。投手陣は奮闘を見せた一方で、打線の破壊力不足は深刻。目立った補強をしなかった代償は大きかった。昨オフや今シーズン途中に加入した新戦力たちも、軒並み存在感に欠け“手詰まり”状態に陥った。

 投手では、FAでソフトバンクに移籍した又吉克樹投手の人的補償で岩嵜翔投手を獲得。セットアッパーとして期待されたが、移籍後初登板でわずか4球でアクシデント降板。9月にはトミー・ジョン手術を受け、戦力外に。育成として再出発することになる。

 昨季限りでロッテを戦力外になった大嶺祐太投手は育成から再起を目指したが、2軍で11試合に登板して1勝2敗1セーブ、防御率3.86。支配下に昇格できず、今季限りで現役引退となった。今季途中に独立リーグから加入したジョアン・タバーレス投手はわずか3試合登板で戦力外となった。

 野手でも、カンフル剤となるような存在はいなかった。石岡諒太内野手とのトレードでオリックスから加入した後藤駿太 外野手は、新天地では35試合出場で、打率.160とバットで苦しんだ。6月に育成として加入し、7月に支配下となったペドロ・レビーラ内野手は、デビュー戦で決勝弾を放つインパクトを残しただけで戦力外に。育成に逆戻りとなった。

 同じく7月に支配下に昇格したギジェルモ・ガルシア外野手も2試合に出場したのみ。レビーラと同様に、来季は育成での再出発となる。昨年のドラフトで指名したルーキーでは、2位の鵜飼航丞外野手が和製大砲の片鱗を見せたものの、1位のブライト健太外野手は1軍未出場。新戦力がミスタードラゴンズの1年目を支えられなかった。

(Full-Count編集部)

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