年俸26億円の“世界最速男”に何が? 転落を米メディア酷評「恐ろしくひどい」

ヤンキースのアロルディス・チャップマン【写真:ロイター】
ヤンキースのアロルディス・チャップマン【写真:ロイター】

リリーフ投手としては最高額の5年127億円契約が切れる

 2010年のレッズ時代に時速169キロの剛速球を投げ「世界最速投手」と呼ばれたヤンキースのアロルディス・チャップマン投手の“転落”が止まらない。米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」が今オフにFAとなる選手を特集。その中でチャップマンの今季を「恐ろしくひどい」と総括している。

 チャップマンは今季でヤンキースとの契約が切れる。2018年からは、短縮シーズンとなった2020年を除いて30以上のセーブを挙げてきたが、今季は43試合で4勝4敗9セーブ。36回1/3を投げ43奪三振と投球回以上の三振を奪ってはいるものの、昨季が56回1/3で97奪三振だったことを考えると、割合は大きく低下している。

 この記事では「チャップマンはかつて、前代未聞の剛球投手だったかもしれない」とし、2017年オフにリリーフ投手として史上最高額となる5年8600万ドル(約127億円)の契約を結んだこと、さらに2019年のシーズン後には1年1800万ドル(約26億5800万円)で2022年まで延長したことを紹介している。

 その上で「しかし、彼の2022シーズンは紛れもない大失敗だった」と言い切っている。三振率が26.9%にまで落ち、与四球は18%近くに達したこと、防御率はキャリアワーストの4.46に終わったと指摘。そしてなにより、グラウンドの外で不名誉な話題を提供してしまった。シーズン終盤はタトゥーが原因の感染症で欠場し、その後は練習に来なかったことでプレーオフでは登録選手から外された。

 今後市場に出ることになっているチャップマンを「恐ろしくひどい、の基準となるようなシーズンだったが、今でも球界屈指の剛腕ではある上に、2021年まで一流リリーフとして長く活躍した実績もある」と評している。どのような契約を結び、球界に生き残るだろうか。

(Full-Count編集部)

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