助っ人唯一の規定到達も「最下位」…野手は揃って1年で退団 西武の“補強”に明暗

西武のディートリック・エンス(右)と退団したブライアン・オグレディ【写真:荒川祐史】
西武のディートリック・エンス(右)と退団したブライアン・オグレディ【写真:荒川祐史】

左腕エンスが10勝、オグレディは15発&打率.213だった

 今季72勝68敗で3位になった西武。昨季は最下位に沈んだが、今季は整備された投手陣を背景に、最後まで優勝を争った。外国人も一新され、支配下で5選手が加入。またシーズン中に4選手が育成から支配下に昇格したが、これら“新戦力”は機能したのか検証する。

 支配下外国人ではボー・タカハシ、バーチ・スミス、ディートリック・エンスの3投手、ジャンセン・ウィティ内野手、ブライアン・オグレディ外野手が新加入。投手では左腕・エンスがチーム2位の22先発で10勝をマークした。タカハシは27登板、スミスは20試合に登板した。

 オグレディはパ・リーグの助っ人で唯一人、規定打席に到達し、15本塁打をマーク。とはいえ、打率.213は規定到達21選手中、最下位だった。ジャンセンは35試合で打率.192、2本塁打に終わった。2人の退団が5日に発表された。

 トレードはなく、育成から支配下に昇格したのは4選手。昨年育成2位の滝澤夏央内野手は5月13日に支配下登録され、48試合出場で打率.224をマークした。164センチと小柄だが俊敏性と守備力は抜群だ。

 2020年の育成2位・長谷川信哉内野手は7月2日に支配下に。37試合に出場した。7月13日に支配下登録された4年目の中熊大智捕手は1試合に出場した。

 今季ヘッドコーチを務めた松井稼頭央氏が監督に就任して臨む来季。このオフは12人が引退・戦力外(支配下7人、育成5人)となり、正捕手の森友哉が国内FA権を行使する。10月のドラフトでは支配下6人、育成4人を指名。トレードも行い、山田遥楓内野手を放出して佐藤龍世内野手を復帰させた。さらにオグレディ、ジャンセンの退団も決定。今後の補強が注目される。

(Full-Count編集部)

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