ドラ1左腕は支配下復帰も登板なく引退、片鱗見せた大型右腕 ロッテの“補強”を総括

今季で現役引退のロッテ・松永昂大、監督を退任した井口資仁氏、小沼健太(左から)【写真:荒川祐史】
今季で現役引退のロッテ・松永昂大、監督を退任した井口資仁氏、小沼健太(左から)【写真:荒川祐史】

松永昂大はシーズン中に支配下復帰、登板なく引退…来季は育成コーチに

 今季69勝73敗1分けで5位に終わったロッテ。マーティン、レアードといった大砲候補の不振が響いたが、新加入や育成から支配下に昇格した“新戦力”は機能したのか検証する。

 外国人ではタイロン・ゲレーロ投手とシーズン途中加入のロベルト・オスナ投手がともに機能した。ゲレーロは24ホールドをマーク。最速163キロをマークした速球を武器に存在感を示した。メジャー通算155セーブのオスナは6月24日にNPBデビュー。当初はセットアッパー、8月中旬以降は抑えを任されて9ホールド、10セーブ、防御率0.91をマークした。

 日本選手では開幕直前に小沼健太、佐藤奨真投手が育成から支配下に。189センチの大型右腕・小沼は救援で21登板して1勝1ホールド、技巧派左腕の佐藤奨は11登板(11先発)で2勝をあげた。

 2012年ドラフト1位の左腕・松永昂大投手は昨年オフに戦力外となり、今季は育成で再出発。7月30日支配下に復帰した。しかし登板機会がなく、今季限りで現役引退。育成投手コーチに就任した。坂本光士郎投手はシーズン途中に交換トレードでヤクルトから加入。7登板で1ホールドを挙げた。

 井口資仁監督が退任し、吉井理人新監督の元で2023年シーズンに臨むロッテ。このオフに松永と田中靖洋が引退し、古谷拓郎投手、土肥星也投手、吉田裕太捕手、西巻賢二内野手が戦力外通告を受けた。10月のドラフトでは支配下5選手、育成4選手を指名。今後の補強も注目される。

(Full-Count編集部)

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