燕奥川はわずか1試合登板… 超異例の“当たり年”、新人特別賞も翌年分かれた明暗

ヤクルト・奥川恭伸、「侍ジャパン」強化試合の日本ハム戦でHRを放った牧秀悟、阪神・佐藤輝明【写真:荒川祐史】
ヤクルト・奥川恭伸、「侍ジャパン」強化試合の日本ハム戦でHRを放った牧秀悟、阪神・佐藤輝明【写真:荒川祐史】

DeNA牧は侍ジャパン入りし、5日の強化試合で“初スイング初アーチ”

 野球日本代表「侍ジャパン」は5日から強化試合を行っている。日本ハム戦で“代表初スイング初アーチ”を放ったのが牧秀悟内野手(DeNA)。牧は昨年新人特別賞に輝いた1人だが、異例の6人にのぼった受賞者たちは今季どのような成績だったのかを振り返ってみる。

 2021年のプロ野球は空前の“新人当たり年”と言えた。新人王はセ・リーグが37セーブで防御率0.86を記録した栗林良吏投手(広島)、パ・リーグは高卒2年目で13勝を挙げた宮城大弥投手(オリックス)だった。しかしほかにも活躍した選手が多く、新人特別賞が送られた。

 セ・リーグは史上最多の5選手が受賞。牧は2年目の今季も135試合出場で打率.291、24本塁打、87打点。打率こそわずかに落としたが4番としてチームを牽引し、球団初の新人から2年連続20本塁打を達成した。佐藤輝明内野手(阪神)は全143試合に出場して打率.264とわずかにアップ。20本塁打は昨季を下回ったが、打点は20増加し、出塁率も.284から.328と上昇した。

 昨季10勝の伊藤将司投手(阪神)は20試合に登板して9勝5敗、防御率2.63と昨季とほぼ同じ成績。中野拓夢内野手も打率.276はほぼ変わらず、盗塁数は30から23に下げたが、1本だった本塁打数は6本となった。

 一方で苦しんだのが奥川恭伸投手(ヤクルト)だ。昨季18試合で9勝とブレークしたが、高卒3年目の今季はわずか1試合の登板で白星なし。開幕ローテーション入りを果たして3月29日の巨人戦に先発したが、その後は故障で2軍でも登板がなかった。

 パ・リーグで受賞した伊藤大海投手(日本ハム)は2年連続の2桁となる10勝をマーク。規定投球回にも2年連続で到達した。6人のうち、実に4人が今回の侍ジャパンに召集されている。また「新人王組」も、栗林は48試合に登板して31セーブを今季も守護神として君臨。宮城は2年連続2桁勝利で日本一に貢献し、代表ユニホームに袖を通している。

(Full-Count編集部)

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