初選出16人の侍ジャパン、アピールに成功した選手は? 専門家が絶賛した「器用な打撃」

侍ジャパン・與座海人【写真:荒川祐史】
侍ジャパン・與座海人【写真:荒川祐史】

アンダースロー與座は4回4失点も「国際球を操ることができれば、まだまだ可能性」

 その他では、日本ハム戦で「1番・中堅」で出場した阪神・近本の名前を挙げ「いいアピールになった」と言う。近本は初回の先頭で右前打を放つと、二盗と相手の悪送球で一気に三進。続く近藤の左犠飛で一気に生還し、先制のホームを踏んだ場面に、野口氏は「足を生かしてワンヒットで三塁の場面を作って速攻での1点。出塁率を見込め、スピード感のある選手は貴重」と評価した。

 投手陣では国際大会でも貴重なアンダースローに注目。西武の與座は巨人戦でウォーカーに一発を浴びるなど4回4失点。NPB球とは違い“滑る”国際球の扱いに苦しんだようにも見える。

「まだボールにアジャストしていない感じがしました。ですが、絶対数が少ないだけに、外国人の打者は軌道を目で慣れる作業がある。国際球を操ることができれば、まだまだ可能性はあります」

 150キロ後半の直球を武器とするオリックスの山崎颯、阪神の湯浅ら今年ブレークした投手陣はどうか。シーズン同様に力で封じる投球内容を見せたが「ここが一番難しいところです。1軍で活躍したのは実質1年目。持っている力は申し分ない。疲れをとって、本番の3月にピークを持ってくる作業ができるか注目してみていきたい」と語る。

「本戦でいかに調子を上げられるのかも重要なポイント」

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