元阪神ジョンソンらNPB復帰も選択肢? 元助っ人が続々FAに…メジャーで苦戦の選手も

パドレスをFAとなったピアース・ジョンソン(左)とレンジャーズをFAとなったマット・ムーア【写真:Getty Images】
パドレスをFAとなったピアース・ジョンソン(左)とレンジャーズをFAとなったマット・ムーア【写真:Getty Images】

ジョンソン、ジョエリー・ロドリゲス、マット・ムーアらがFA選手リストに

 MLB選手会は6日(日本時間7日)、ワールドシリーズ終了を受けてフリーエージェント(FA)となった計131選手のリストを発表した。元阪神のピアース・ジョンソン投手ら、日本のプロ野球からメジャーに再挑戦していた多くの元助っ人たちも名を連ねている。

 リストに載ったのはジョンソンのほか、元ソフトバンクのマット・ムーア投手、元中日のジョエリー・ロドリゲス投手、元広島、ロッテのジェイ・ジャクソン投手、元DeNAのユリエスキ・グリエル内野手ら。今季、メジャーで思うような成績を残せなかった選手たちは、マイナー契約やNPB復帰を含む海外リーグも視野に新天地を探すことになる。

 2019年に阪神で58試合に登板し、防御率1.38、40ホールドと圧倒的な成績を残したジョンソンは、2020年にパドレスに移籍。メジャー復帰1年目は24登板で防御率2.70、翌2021年は63登板で防御率3.22と好成績を残したが、今季は15試合の登板で防御率5.02に終わっていた。2019年にセ・リーグでジョンソンを上回る41ホールドを挙げて最優秀中継ぎ投手に輝いたロドリゲスは、2020年にレンジャーズに移籍。今季はメッツで55試合に登板して防御率4.47だったが、重要な局面での登板は少なかった。

 メジャー復帰2年目で再ブレークの1年になったのはムーアだ。2020年にソフトバンクで13試合に先発し、6勝3敗、防御率2.65。巨人との日本シリーズ第3戦では、7回無安打投球で格の違いを見せつけた。2021年はフィリーズで24試合に登板して防御率6.29とつまずいたが、今季はレンジャーズとのマイナー契約から這い上がり、63登板で5勝2敗14ホールド、防御率1.95と輝いた。今オフはメジャー契約を得られる可能性は高い。

 ジャクソンとグリエルは日本を去った経緯を踏まえると、NPB復帰の可能性は決して高くない。ジャクソンは2016年から2018年まで広島、2020年はロッテでプレーしたが、2020年途中に大麻取締法違反の疑いで広島県警に逮捕され、自由契約となった。その後は不起訴となってメジャー復帰。今季はブレーブスで2試合の登板に終わっていた。2014年にDeNAで活躍するも2015年に来日せず自由契約になったグリエル。メジャー挑戦後は首位打者に輝やくなどスター選手となり、今季は自身2度目の世界一に輝いた。

 日本のプロ野球を賑わせてきた元助っ人たちの“再来日”はあるのか。筒香嘉智外野手ら日本人選手も含め、FA戦線の動向から目が離せない。

(Full-Count編集部)

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