全員が1軍出場も…怪我に泣いた即戦力 ハム新庄監督の“破天荒”采配で浮彫りの明暗

下位指名の2選手が大活躍、長谷川と水野は故障で来季に期待

 下位指名の“大当たり”が目立った。8位の北山は3月25日のソフトバンク戦で、開幕投手に抜てきされデビュー。2回を2安打無失点に抑えた。その後はブルペンに定着しシーズン55試合に投げている。シーズン序盤はクローザーの役割に就き、9セーブを残した。

 また、1軍キャンプでスタートしながらも序盤で離脱した9位指名の上川畑は、5月24日にヤクルトとの交流戦でデビューすると堅実な守備と巧打で遊撃のレギュラーに定着。打率.291を残した。

 5人の高卒ルーキーにとっては、1軍の舞台を経験できたことだけでも大きいだろう。ドラ1の達は9月25日の楽天戦(札幌ドーム)でプロ初登板初先発し3回無失点。畔柳、松浦とつなぎ、新人リレーを披露した。野手の有薗、阪口は2軍で試合出場を重ねながら、1軍の壁も経験した。

 明暗があったとすれば、怪我によるものだ。ドラフト3位の水野はキャンプ、オープン戦を通じて1軍に帯同し、3月25日の開幕戦では「9番・遊撃」で先発メンバーに名を連ねた。6月の交流戦中に右脚の疲労骨折が判明し登録抹消。2軍で復帰したのは9月だった。来季は上川畑との出世争いに再注目したい。

 さらに、6位の長谷川威展投手は変則左腕からの力強いボールが新庄監督に高く評価され、開幕1軍をつかんだ。ただ3月28日に抹消されると、しばらく1、2軍通じて登板なし。終盤に復帰した2軍では10試合で防御率1.80、10回を投げ14個の三振を奪っている。今後に期待できそうだ。

(Full-Count編集部)

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