村上宗隆、正力特別賞に「ご褒美かな」 選考委員長の王氏には「感謝しかない」

侍ジャパン・村上宗隆【写真:荒川祐史】
侍ジャパン・村上宗隆【写真:荒川祐史】

今季は日本人最多56本塁打に史上最年少3冠王も「個人の成績の目標は達成できた」

 ヤクルトの村上宗隆内野手が8日、プロ野球界の発展に貢献した球界関係者に贈られる「正力松太郎賞」の特別賞を受賞した。今季は、令和初の3冠王を獲得するなどヤクルトのリーグ優勝に貢献。「光栄に思います。これまで頑張ってきたご褒美かな」と嬉しさをにじませた。

 村上はこの日、9日から札幌ドームで行われる「侍ジャパンシリーズ2022」オーストラリア2連戦の前日練習に参加。練習前に受賞を聞き、「最後日本一になれませんでしたが、名誉ある賞をいただけて良かったです」と話した。

 今季、日本人最多の56本塁打を放ち、141試合出場で打率.318、134打点を記録。史上最年少22歳で3冠王に輝いた。数々の偉業を成し遂げた1年を振り返り「個人の成績としては凄くいい結果を残せましたし、目標は達成できたと思っている」と納得の表情だ。

 一方で、日本シリーズではオリックスに2勝4敗1分で敗れた。自身も打率.192、1本塁打5打点に終わり「最後日本一になれなかった悔しさが、最後っていうのは自分の中で記憶に残っています」とも。「来年に向けてまた一つ目標を持って頑張っていきたいと思います」と先を見据えた。

 同賞の選考委員長でもある王貞治氏(ソフトバンク球団会長)も数々の偉業を成し遂げるたびに村上にコメントを送っていた。それに対しても「ありがたいですね。感謝しかないです」と述べた。

 昨年、侍ジャパンの監督を務め東京五輪で野球日本代表「侍ジャパン」を金メダルに導いた稲葉篤紀監督(現日本ハムGM)に続く特別賞。村上は、「それはすごくうれしいことですし。でも成績を残すのはすごく大変なことなので、続けられるように」と、WBCへ視線を向けた。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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