戦力外選手の獲得が解禁…150キロ剛腕が阪神からオリへ、田中将大は残留 9日の去就

オリックス入団が発表された小野泰己【写真:荒川祐史】
オリックス入団が発表された小野泰己【写真:荒川祐史】

合同トライアウト終了で戦力外選手の獲得が解禁、FA書類提出は締め切り

 12球団合同トライアウトが終了し、各球団は戦力外とされた選手の獲得が可能になった。9日はオリックスが、阪神から戦力外となった小野泰己投手の育成での獲得を発表。DeNAと楽天も、戦力外とした選手の育成再契約を発表している。またこの日は、FA権を持つ選手が宣言する場合の書類提出期限。楽天は田中将大投手、阪神は岩貞祐太投手がFAを宣言せずに残留すると発表した。FA宣言選手は10日にNPBから公示され、11日から各球団との交渉が可能となる。

 オリックスは、阪神を戦力外となった小野泰己投手を育成選手として獲得したと発表した。平均球速が150キロを超える28歳右腕は、8日の12球団合同トライアウトには参加していなかった。2016年ドラフト2位で富士大から阪神に入団し、2年目の2018年には23試合に先発して7勝7敗をマークしている。5年間通算で69試合、9勝15敗、防御率4.65。

 DeNAは櫻井周斗、松本隆之介の両投手と来季の育成契約を結ぶと発表した。楽天も、8選手と来季育成契約を結ぶと発表した。今季まで支配下だった水上桂捕手が新たに育成契約に合意し、引地秀一郎投手、佐藤智輝投手、福森耀真投手、王彦程投手、清宮虎多朗投手、江川侑斗捕手、澤野聖悠内野手が育成での再契約に合意した。清宮は宮崎で行われたフェニックス・リーグで155キロを計時し話題となった。

 さらに楽天は、田中将大投手がFA権を行使せずにチームに残留すると発表した。ヤンキースから日本球界に復帰して3年目を迎える。

 2021年にメジャーから古巣・楽天に復帰した際に年俸9億円(推定)の2年契約を結んでおり、今季が契約最終年だった。8月には海外FA権を取得。今季は25試合で9勝12敗、防御率3.31だった。日米通算200勝まであと10勝。去就が注目される中、残留の道を選び「来シーズンこそはリーグ優勝・日本一というところに辿り着けるように全身全霊を懸けていきたいと思います」とコメントしている。

 阪神は岩貞祐太投手がFA権を行使せずにチームに残留し、背番号を「14」に変更すると発表した。球団公式ツイッターでは「能見さんのつけていた14番に変更することになりました。とてもうれしいです」とのメッセージを公開した。

 岩貞は2013年ドラフト1位で横浜商科大から入団。今季、チーム3位の53試合に登板し、2勝1敗11ホールド、防御率2.57をマークした。2年連続で40試合以上に登板しており、9年間の通算では222試合、39勝42敗31ホールド、防御率3.67を記録している。

(Full-Count編集部)

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