京大の152キロ“秀才右腕”の育成プランは? スカウトが描く原石からの1軍ロード
指名挨拶、仮契約を終え京大2人目のプロ野球選手誕生
ソフトバンクから育成7巡目で指名された京大・水口創太投手が11日、同大で指名あいさつを受け、正式に入団を表明した。仮契約も結び、京大では2人目となるプロへ進んだ“秀才右腕”が誕生。福山龍太郎アマスカウトチーフは「簡単に150キロ前後を投げる。原石」と、高く評価し、今後の育成プランについても言及した。
水口は身長194センチ、体重100キロと恵まれた体格を誇り、最速152キロの直球とフォーク、カットボールを武器とする大型右腕。同大では医学部人間健康科学科に籍を置き、勉強と野球の文武両道を貫いてプロの扉を叩いた。
指名あいさつに同席した福山アマスカウトチーフは「素晴らしい学生だが、我々は能力を純粋に評価している。大学生なので基本的には即戦力という価値観はあると思いますが、彼の場合はしっかり育成していく。類まれな大きさ、球のボリュームを2、3年かけて育成していく。その原石という評価です」と、改めてポテンシャルの高さを絶賛した。
今秋のドラフトでは育成指名となったが、将来のプランは明確に持っている。京大では文武両道。十分な練習量を確保できなかったこともあり「プロの練習量、基礎的な部分、ランニング量、ウエート、技術的なフィールディングなどは積み重ねが必要。彼はまだ経験値はそこまでない。そこを分かった中で指名している。時間をかけて素材を引き出していきたい」と、来春のキャンプを含め長い目で見ていくことを明かした。