京大の152キロ“秀才右腕”の育成プランは? スカウトが描く原石からの1軍ロード

育成プランを伝え聞いた水口は入団を決意「野球に集中できる環境が凄かった」

 体ができ上がってくれば、甲斐野や杉山のような150キロ以上の直球で押す“剛腕タイプ”になる可能性も秘めている。同スカウトは「引けを取らないものは持っている。2、3年目ぐらいで体が5~10キロ近く大きくなれば(球速も)154、5キロぐらいは出てくると思う。そうなれば期待とか夢がふくらむ。簡単にあれぐらいの球威が出てくるのは、今のアマチュア、今年のドラフト候補でもいないというのが我々の判断」と言い切った。

 育成指名で、当初は入団へ難色を示していた水口も、4軍制を敷くことになった育成システムを伝え聞くと「野球に集中できる環境が凄かった。もう野球に集中するしかない、支配下を目指してやっていきたい」と、目を輝かせ入団を決意した。

 今後は1月に卒業試験、2月に理学療法士の国家試験を受ける予定。自主トレや春季キャンプでは遅れを取るが、時間をかけ一歩ずつプロへの階段を上るつもりだ。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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