放物線は唯一無二…「球界の俳人」は来季覚醒できる? まだ荒削りも“確かな進歩”

ロッテ・山口航輝【写真:荒川祐史】
ロッテ・山口航輝【写真:荒川祐史】

9月は打率の面では苦しんだものの、月別最多の6本塁打を記録

 続いて、山口が残した2022年の月別成績を紹介したい。

 3月にOPS1.133と好スタートを切り、4月も打率.318、OPS.833と優秀な成績を記録。このまま不動のレギュラーとなりたいところだったが、5月は打率.167、0本塁打と大不振に陥ってしまい、6月も打率.222、OPS.663と満足のいく数字は残せなかった。

 だが、7月は打率.286、OPS.890と再び状態を上げると、8月には試合数を上回る安打数を記録し、月間打率も.306と躍動。この活躍によって打順も4番へと上がったが、9月は打率.178と調子を落とし、シーズン最後まで4番の座を守ることはかなわなかった。

 しかし、その9月は打率の面では苦しんだものの、月別最多の6本塁打を記録。10月の最終戦で放った逆方向への鮮やかな本塁打も含め、長距離砲としての成長も示した。好調時のバッティングは目を見張るものがあるだけに、調子の波を減らすことができればさらなる好成績も期待できそうだ。

速い変化球は軒並み得意とする一方で、課題もまだ少なくはない

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