戦力外でさらに拍車…残る希望はオコエだけ? 楽天を悩ます深刻な“右不足”

楽天・オコエ瑠偉【写真:荒川祐史】
楽天・オコエ瑠偉【写真:荒川祐史】

規定打席到達の右打者は浅村ただ1人

 今季4位に終わった楽天の“右打者不足”が深刻だ。規定打席に到達した打者6人のうち、右打者は浅村だけ。安打数で見ると、浅村(134本)に続くのは炭谷の60本。以下は太田の31本、ギッテンスの15本となり、心許ない状況だった。

 右不足は、そのまま“左腕への弱さ”になっている。今季はオリックス・田嶋に0勝5敗、ソフトバンク・和田に1勝4敗、日本ハム・加藤には1勝4敗と“カモ”にされている。対左投手のチーム打率は.244で12球団7位と際立って悪い訳ではないが、主戦級の相手には勝ち星を生み出すことができていない。

 2軍では100打席以上立っている打者の中で、打率3割を超えた選手は4人いるが、その中で唯一右打者なのがオコエ。今季は怪我もあり、1軍出場は自己ワーストの6試合に終わったが、2軍では打率.327、1本13打点を記録。対左投手は打率.357と好成績を残しており、右打者不足解消へ、1番手として名前が挙がる。

 その他の右打者では、昨年のドラ1・吉野は1軍で打率1割台。岩見、内田、水上、育成の吉持は、今季限りで戦力外となり、川島も引退。右打者が少ない状況に拍車もかかっている。水上は育成再契約、和田、村林らも控えるものの、1軍では結果が残せていない。左腕攻略へ、浅村に続く右打者の台頭が待たれる。

(Full-Count編集部)

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