剛腕の年俸24億円を米酷評「今は問題外」 “不良債権”左腕は復活…元エ軍投手に明暗

フィリーズのノア・シンダーガード【写真:ロイター】
フィリーズのノア・シンダーガード【写真:ロイター】

元エ軍シンダーガードはFA先発投手13位にランクも今季には「かなりガッカリ」

 フィリーズからFAとなったノア・シンダーガード投手が“暴落”しているようだ。米メディア「ジ・アスレチック」は今オフFAとなった先発投手のトップ20を公開。今季途中にエンゼルスからトレード移籍した右腕を13位に位置付けし、投球内容について「かなりガッカリするものだった」とした。

 シンダーガードは年俸2100万ドル(当時24億円)でエンゼルス入り。右肘のトミー・ジョン手術明けだった今季は2球団で10勝10敗、防御率3.94を記録した。記事では1年間戦線離脱しなかったことを評価したものの、160キロ超えの剛速球で魅了していた右腕だ。今季の投球内容については手厳しかった。「かつて先発の中でメジャー屈指の剛腕は、直球の球速が4?5マイル(約6.4?8.0キロ)下がり、その結果、勝負球のチェンジアップは効果を失った」と報じた。

 奪三振率6.3はメジャー平均8.2からも下回り、フィリーズ移籍後は打たせて取る投球となったとも伝えた。来季のお金の問題についても触れ、今オフの“現状維持”は「今は問題外」と酷評。それでも今季は右肘の大手術明けだった。「今でも彼の球速が戻ることにかける球団はあるのかもしれない」と伝えている。

 また、昨季エンゼルスに所属し、パイレーツとカージナルスで活躍した左腕ホセ・キンタナがFA先発投手11位に。昨季年俸800万ドルで“不良債権”の烙印を押されたものの、今季は2球団で32試合登板、6勝7敗、防御率2.93をマークした。記事では「今季の32先発で8本塁打という数字は単純に継続できるものではない」としながらも、本塁打率0.4がメジャートップだったと伝えている。今季復活したキンタナのように、シンダーガードの華麗な復活を期待したいところだ。

(Full-Count編集部)

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