GG賞を逃した“本当の名手”たち データで圧倒も…連続受賞の“壁”は越えられず

外野はポジション関係なし…UZR11.2の日本ハム・万波が選外

 パ・リーグを見てみると、捕手では楽天・炭谷銀仁朗捕手(1.5)が1位も、受賞は大差をつけソフトバンク・甲斐拓也捕手(0.1)に。三塁手でも、指標で大きく上回ったロッテ・安田尚憲内野手(7.1)を差し置いてオリックス・宗佑磨内野手(-4.6)が2年連続の受賞となった。

 外野手では、指標で上位だった日本ハム・万波中正外野手(11.2)とロッテ・荻野貴司外野手(10.6)が受賞を逃す結果に。外野は3つのポジションに関係なく3人の選出となるため、選考基準も影響を及ぼした形となるか。

 今季は指標トップとなった選手の受賞は、計18部門中、9部門となった。5年以上に渡り現場での取材を行った目の肥えた記者の投票で選出される同賞は、データでは見えない印象や貢献度も投票要素のひとつと言える。数字だけでは計れない“熱量”が、この賞の魅力かもしれない。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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