154勝右腕が初のセ・リーグ移籍、オリは昨秋ドラ1と異例の育成契約 15日のNPB去就

オリックス・椋木蓮、トレードが発表された楽天・涌井秀章と中日・阿部寿樹(左から)【写真:球団提供、荒川祐史】
オリックス・椋木蓮、トレードが発表された楽天・涌井秀章と中日・阿部寿樹(左から)【写真:球団提供、荒川祐史】

通算154勝の涌井が初のセ移籍となる中日へ「新しい野球人生を」

 15日のプロ野球界では、楽天と中日の間で主力選手を交換するトレードがあった。楽天の涌井秀章投手と中日の阿部寿樹内野手の交換トレードが成立したと発表された。今オフ両球団は初のトレードとなる。36歳の涌井は西武、ロッテ、楽天に続いてNPB4球団目で初のセ・リーグ所属となる。

 涌井は横浜高から2004年ドラフト1巡目で西武に入団。2014年にロッテにFA移籍し、2020年に金銭トレードで楽天に加入した。2007年、2009年、2015年、2020年と過去に4度最多勝に輝き、2009年には沢村賞を受賞している。NPB通算で468登板で154勝143敗、37セーブ16ホールド、防御率3.57。球団を通じて「4球団目なので、新しい友達作りを(横浜高の後輩)柳に橋渡ししてもらい、新しい野球人生をスタートしたいと思います」とコメントした。

 一方の阿部は中日で内外野の複数ポジションを守り活躍。明大、ホンダを経て2015年ドラフト5位で入団し、今季は自己最多133試合出場で打率.270、9本塁打、57打点をマークした。NPB通算では507試合打率.261、35本塁打、203打点を残している。

 またオリックスは椋木蓮投手、富山凌雅投手と、育成選手契約を締結したと発表した。新たな背番号は椋木が「127」、富山が「128」に決まった。2021年ドラフト1位の椋木は今季4試合に登板して2勝1敗、防御率1.02。日本ハム戦で9回2死まで無安打投球を続けるなど、高い能力を見せた。9月に右肘のトミー・ジョン手術を受け、来季の支配下契約を結ばないと通告されていた。

 4年目の富山は昨季51試合に登板し2勝1敗20ホールドでリーグ優勝に貢献したものの、今季は8試合登板で防御率11.05どまり。10月に左肘のトミー・ジョン手術を受けていた。2人ともリハビリを経ての復帰を目指すことになる。

 さらにDeNAは、元ロッテの西巻賢二内野手を育成契約で獲得すると発表している。今季限りで戦力外となり、8日に行われた12球団合同トライアウトを受けていた。2017年ドラフト6位で楽天に入団。2019年限りで戦力外となり、2020年からロッテに入りしておりこれが3球団目となる。1軍では通算40試合出場で打率.245、今季の2軍では97試合に出場して打率.242、リーグ2位の18盗塁をマークしている。

(Full-Count編集部)

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