なぜ貧打なのに主力の長距離砲を放出? 中日で起きる地殻変動…見えてきた“輪郭”

立浪監督が重視する二遊間が一新される可能性も

 そして迎える2023年。今回のトレードは、そのまま「世代交代」を意味する。阿部は今季まだ7年目とはいえ、大学と社会人をへての入団だっただけに来月で32歳に。これからベテランの域に入っていく。チームではまだまだ空席のポジションは多いとはいえ、その候補となる若手が十分な数がいることも、阿部放出の“追い風”になったと言える。

 今秋のドラフト会議では、7人指名したうちの実に4人が即戦力候補の内野手。ドラフト2位の村松開人内野手(明大)を筆頭に、新人たちが阿部が担ってきた二塁を狙うことになる。そこに来季高卒7年目となる大砲候補・石垣雅海内野手らも競争に加わってきそうだ。

 一方、外野も若返りに舵を切ることになる。今季は高卒3年目の岡林勇希外野手が最多安打のタイトルを獲得するなど一気にブレーク。大ベテランの大島洋平外野手は不動の存在として君臨するものの、残り1枠は若手大砲たちの競争か。シーズン後の秋季教育リーグ「みやざきフェニックス・リーグ」で存在感を見せた鵜飼航丞、福元悠真両外野手らの名前がまず挙がる。

 立浪監督が重要視してきたセンターライン。特に二遊間は、一新される可能性が高い。遊撃のレギュラーを担ってきた京田陽太内野手の存在感はもはや薄れ、二塁とともに競争枠に。ドラフト指名された新人たちに加え、今季終盤にかけて生きの良さを見せた土田龍空内野手がまずレギュラー候補となる。大変革の予感漂う中日のオフ。阿部の電撃トレードは、その号砲なのかもしれない。

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