エンゼルス、巻き返しへ大型補強敢行 15勝左腕の3年54億円は“お買い得”

エンゼルスとの契約が報じられたタイラー・アンダーソン【写真:Getty Images】
エンゼルスとの契約が報じられたタイラー・アンダーソン【写真:Getty Images】

大谷翔平や若手左腕トリオらと先発ローテ結成へ

 大谷翔平投手が所属するエンゼルスが15日(日本時間16日)、ドジャースからFAとなったタイラー・アンダーソン投手と3年総額3900万ドル(約54億2600万円)で合意した。米複数メディアが伝えた。ポストシーズン進出が待たれるチームにとって、“お買い得”な補強となった。

 エンゼルスはまだ正式発表していないが、MLB公式サイトでも「エンゼルスにとってローテーションの補強になる」と報じられた。32歳の左腕は今季、ドジャースで30試合(28先発)で自己最多の15勝5敗、防御率2.57、MLB7年目で初のオールスター選出、イニング数も奪三振数もキャリアハイだった。ドジャースからの年俸1965万ドル(約27億3400万円)のクオリファイング・オファー(QO)を拒否してFAとなったため、エンゼルスはアンダーソンとの契約でドラフト2巡指名権を1つ失うことになる。

 エンゼルスは先発陣の防御率がMLB6位と優秀だったが「来季も先発6人ローテでいくことをミナシアンGMが認めたことから、少なくともあと1人は先発投手を補強したかった」と同サイト。大谷とパトリック・サンドバル、ホセ・スアレス、リード・デトマーズら若手左腕らを含むローテに加わる予定で、「6人目はハイメ・バリア、チェイス・シルセス、タッカー・デビッドソンや、昨季怪我で欠場したグリフィン・キャニング、クリス・ロドリゲスらが候補。右腕マイケル・ローレンゼンもFAになっており、エンゼルス復帰に関心を示している」と見通しを示した。

 2011年ロッキーズからドラフト1巡目指名を受けたアンダーソン。メジャーデビューから6年間は苦しんだが、今季はチェンジアップの握りを変え、さらにようやく怪我のないシーズンを過ごした。ドジャースのQOは、単年ベースで考えれば今回のエンゼルスのオファーを上回る額だったが「キャリア初の複数年契約を目指してこれを蹴った」と記事は言及した。

 今回の獲得を、同サイトは「チームは売りに出ているがエンゼルスは通常のオフシーズンの運営を行う兆候で、アンダーソンはFA投手の中ではいい部類だった」と指摘。8年連続ポストシーズンから遠ざかるチームが、来季こそ躍進を果たすべく大型補強に乗り出している。

(Full-Count編集部)

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