新庄監督が見極めた“トライアウトの合格者”は? 覚醒兆しの清宮は野手筆頭候補

投手成績一覧【表:PLM】
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“トライアウト合格”も…これから始まる本当のサバイバル

 投手では吉田、石川直、古川侑、上原、鈴木、根本といった面々が出番を増やしており、信頼を勝ち取ったという意味では「新庄式・トライアウト」に合格したと考えられる。また、玉井、伊藤、上沢、加藤の4人は、新体制でも自らの持ち味を発揮して重用されている。野手では清宮、松本、万波、今川、宇佐見といった選手たちが、出場機会を大きく伸ばした。そして、石井、野村、谷内は前年同様に多くの出場機会を確保し、激動のシーズンの中でも自らの存在価値を証明している。

 北山と上川畑というドラフト下位で指名した選手が活躍を見せた点は特筆もの。2021年のドラフトでは1位から5位までのうち4人が高校生と、将来性を重視した編成を行った。それだけに、下位で指名した即戦力候補が前評判を覆すプレーを見せたことは、近未来のチームにとっても大きいはずだ。

 新庄監督は「トライアウト」の1年を経て、2023年シーズンは優勝を狙うと公言した。結果が求められるシーズンにおいて、指揮官の眼鏡にかなった選手たちがどんなプレーを見せてくれるか。積極トレードとドラフトで新戦力の加入もあり、ここからが本当のサバイバル。新球場で迎える日本ハムの来シーズンには、あらゆる意味で要注目だ。

(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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