WBCで見られるか…クローザー大谷翔平の“爆発力” 語った「先発にこだわりない」
栗山監督も吉井コーチも知る“クローザー・大谷翔平”の威力
日本代表はかつて、2009年のWBCでダルビッシュ有投手が大会途中で先発からクローザーに回り、世界一という結果を手繰り寄せた前例がある。今回投手コーチを務める吉井理人氏(ロッテ監督)は、シーズン中と違うポジションでの投手起用について「配置転換はありはあり。でもやってみないとわからんからな……。凄いギャンブルになってしまう。いい先発投手がいいクローザーになるかといえばそうじゃない」と話している。ただ、大谷についてはクローザーの資質を感じているはずなのだ。
大谷は日米通じてレギュラーシーズンで148試合に登板しているが、リリーフしたのは3試合だけ。ただ、リリーフで鮮烈な印象を残した試合がある。2016年にソフトバンクと戦ったクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第5戦に「3番・DH」で先発し、9回にはマウンドへ。1回無失点でセーブを挙げた。日本人記録となる時速165キロを連発し、場内は熱狂の渦。チームはそのまま日本一まで上り詰めた。
当時この起用を決めた栗山監督や吉井コーチの脳裏に、大谷の空気を変える力はきっと残っているはず。さらに大谷は、クローザー起用まで想定したかのような言葉を残している。
「さすがに先発で使うと言われていてクローザーでとなると、心の準備というか……。シーズン中を戦ってきて最後のポストシーズンでこうなるのとはわけが違うので、時期的なことも含めて、ある程度想定どおりのところでなければ難しいかなとは思う」
準備する時間があれば、応える用意はある。クローザー・大谷翔平が世界を制圧することはあるのだろうか。
(Full-Count編集部)