大谷翔平に責任負わせるのは「想像できない」 FTX経営破綻による集団訴訟で識者が見解

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

「より責任の重い人物が大部分の責任を問われる」

 暗号試算(仮想通貨)の大手交換所「FTXトレーディング」が11日(日本時間12日)に経営破綻し、被害を受けた投資家らが集団訴訟を起こした件で、同社のブランドアンバサダーを務めていたエンゼルス大谷翔平投手が法的責任を問われる可能性は低いと米メディアが報じた。

 エンゼルスの地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」によると、法律事務所「West Coast Trial Lawyers」の弁護士ニアマ・ラマニ氏はFTX社の最高経営責任者だったサム・バンクマン・フリード氏に言及。「バンクマン・フリードとその他の、より責任が重い人物が、FTXの詐欺的行為における大部分の責任を問われる」と指摘し、「陪審員がオオタニに重大な責任を負わせるシナリオが私には想像できません」と述べた。大谷翔平投手が代理人契約を結んでいる「CAAスポーツ」はこの件についてコメントしていないという。

 今回の件では大谷の他にも、FTXの“広告塔”となっていたスター選手たちが、集団訴訟の被告人として南フロリダ地区の連邦地方裁判所に提訴されている。訴状によればフリード氏とアスリートたちは、110億ドル(約1兆5400億円)以上の損害を与えたとされている。米メディア「FOXビジネス」は、今回の集団訴訟が大谷や他競技の選手たちに「数十億ドルの損害における責任」を求めていると伝えている。

 米スポーツ局「ESPN」によると、FTXとパートナーシップを締結していたMLBのロブ・マンフレッドコミッショナーは「我々は(従来の)企業スポンサーと比べて仮想通貨を避けることを心掛けていた。今後は慎重に進めていく」と述べた。今季はFTXの広告を審判員のウェアに掲出していた。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY