“元ドラ1”の激動のオフ 3選手がトレード、2人が戦力外→育成、トライアウト組は苦戦

中日へのトレードが決まった涌井秀章、現役引退した寺島成輝、育成契約を結んだ中日・岩嵜翔(左から)【写真:荒川祐史】
中日へのトレードが決まった涌井秀章、現役引退した寺島成輝、育成契約を結んだ中日・岩嵜翔(左から)【写真:荒川祐史】

長野、涌井、渡邉諒はトレード…岩嵜翔や昨年オリ1位の椋木は育成契約

 ストーブリーグ真っ只中のプロ野球。このオフは既に6件のトレードが成立するなど、動きが活発だ。かつてドラフト1位指名を受け、大きな期待を背負って入団した選手にも様々な動きが生まれている。

 西武・森友哉(2013年1位)は今季取得した国内フリーエージェント(FA)権を行使し、オリックス移籍を決断した。2019年に首位打者のタイトルを獲得し、MVPを受賞。球界に数少ない“打てる捕手”は新天地でさらに輝きを放つか。

 他球団への移籍が決まった選手もいる。通算154勝の楽天・涌井秀章(2004年西武1巡目)は中日へ。通算4球団目、初のセ・リーグでのプレーとなる。通算1445安打を誇る38歳の広島・長野久義外野手(2009年巨人1位)は巨人へ5年ぶり復帰。日本ハム・渡邉諒内野手(2013年1位)は阪神に移籍した。また、2005年大学生・社会人ドラフト希望枠でソフトバンクに入団した松田宣浩は今季限りで退団。巨人に加入した。

 引退した選手では、中日・福留孝介(1998年1位)、ヤクルト・内川聖一(2000年横浜1位)、坂口智隆(2002年近鉄1巡目)は一時代を築いてユニホームを脱いだ。2003年自由枠で日本ハム入団の糸井嘉男は阪神で、同年自由枠で巨人入団の内海哲也は西武で現役を終えた。ロッテ・松永昂大(2012年1位)は育成投手コーチに就任した。西武・十亀剣(2011年1位)や中日の育成・大嶺祐太(2006年ロッテ高校生1巡目)も引退を決断。ヤクルト・寺島成輝(2016年1位)は戦力外通告を受け、合同トライアウトに参加した後、引退を表明した。

 合同トライアウトに参加した元ドラ1位は寺島の他に、巨人・桜井俊貴(2015年1位)、楽天・福井優也(2010年広島1位)、広島・安部友裕(2007年高校生1巡目)の3人。彼らに吉報は届くだろうか。戦力外となり育成契約を結ぶのは中日・岩嵜翔(2007年ソフトバンク高校生1巡目)、オリックス・椋木蓮(2021年1位)。ヤクルト・近藤弘樹(2017年楽天1位)、西武の育成・齊藤大将(2017年1位)も育成契約を結ぶ見込みとなっている。

 他に戦力外通告を受けた元ドラ1位は2019年に投手3冠を達成した巨人・山口俊(2005年横浜高校生1巡目)、通算1046安打を誇る中日・平田良介(2005年高校生1巡目)、オリックス・中村勝(2009年日本ハム1位)、楽天・森雄大(2012年1位)、広島・白濱裕太(2003年1巡目)、中日・山下斐紹(2010年ソフトバンク1位)らがいる。2004年自由枠でオリックスに入団した日本ハム・金子千尋投手も自由契約となった。

(Full-Count編集部)

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