2投手が戦力外→引退…唯一の野手が最年少3冠王 ヤクルトの“ドラ1”たちに明暗
2016年ドラフト1位の寺島が6年間のプロ野球生活に幕を下ろした
ヤクルトの寺島成輝投手が今季限りでの現役引退を表明した。2016年ドラフト1位で入団も、プロ6年間、わずか1勝でユニホームを脱ぐ。周囲から大きな期待を受ける“ドラ1”たち。過去10年間をさかのぼり、指名選手たちのこれまでをみてみる。
山下輝投手(2021年)は故障の影響で出遅れ2試合の登板で1勝1敗だったが、オリックスとの日本シリーズ第5戦では先発して5回3失点と試合をつくり、来季に向けての大きな希望を抱かせた。木澤尚文投手(2020年)は、2年目の今季55試合に登板して9勝3敗8ホールドと開花した。
2年目の昨季9勝を挙げた奥川恭伸投手(2019年)は、今季は故障で1試合の登板のみ。早期回復が待たれる中、来季からはエースナンバーの「18」を背負う。清水昇投手(2018年)も3年連続50試合以上に登板し、不動のセットアッパーに君臨している。
そして何よりもチームの柱となっているのが村上宗隆内野手(2017年)だ。過去10年では唯一の野手指名となったが、今季は日本人最多のシーズン56本塁打を放って史上最年少で3冠王を達成。不動の4番としてリーグ連覇に導き、“村神様”と呼ばれる存在にまでなっている。
黒星先行の苦しいシーズンが続いていた原樹理投手(2015年)は、今季キャリアハイの8勝を手にした。石山泰稚投手(2012年)は、2015年には守護神として35セーブをマーク。不調も経験したが、今季は38試合登板ながら16ホールド、防御率1.75と安定感が光った。
杉浦稔大投手(2013年)はチームを去ったが、新天地で奮闘している。2017年途中に交換トレードで日本ハムへ移籍。2021年には本格的に救援に転向してリーグ3位の28セーブをあげた。寺島と同じく引退の道を選んだのが竹下真吾投手(2014年)。2016年に1軍デビューも2回2/3を4失点と打ち込まれ、結果的にこの1試合登板のみで2017年限りで引退。華々しい活躍を見せる選手がいる一方で、わずか3年間のプロ野球生活となった。
(Full-Count編集部)