「僕なんか比べ物にならない」 元鷹左腕の京大監督が“秀才右腕”に託した思い

ソフトバンクに育成7位で指名された京都大・水口創太(左)と近田怜王監督【写真:山口真司】
ソフトバンクに育成7位で指名された京都大・水口創太(左)と近田怜王監督【写真:山口真司】

京大・水口創太はソフトバンクから育成7位指名された

 京大から2人目のプロ野球選手が誕生した。今秋のドラフト会議でソフトバンクから育成7位で指名された水口創太投手は11日に球団と仮契約を結んだ。誰よりもプロ入りを喜んだのは、自身もホークスでプレーした近田怜王監督だった。

「これはひょっとしたら凄い選手になるかもしれません。彼が持っているポテンシャルは僕なんかと比べ物にならない。来年のドラフトを楽しみにしておいてください」

 昨年、8月。京大・近田監督の言葉を思い出した。身長194センチ、体重100キロと恵まれた体格を誇り、直球の最速は152キロをマークする大型右腕。まだ、まだ荒削りながら将来あふれる水口の魅力を熱く語っていた。

 近田監督は報徳学園時代に1年秋からエースとなり甲子園を沸かせた。2008年ドラフト会議で3位指名を受けソフトバンクに入団するも、1軍登板がなく野手転向も経験。自身が果たせなかったプロでの活躍を教え子に託すことになった。

 支配下での指名こそならなかったが、ドラフト後は「そこは正直、個人的には嬉しかった」と、安堵の表情を見せ喜んだ。授業と練習を両立させプロへの扉を開いた

今年は救援起用でアピール…元鷹の京大指揮官が決断

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