ジャッジの62号記念球が競売へ…拾ったファンは4億円でも売らず「公平だと思う」

ヤンキースのアーロン・ジャッジ【写真:ロイター】
ヤンキースのアーロン・ジャッジ【写真:ロイター】

ダラス在住のコーリー・ユーマンス氏が4億円超を蹴り競売へ

 今季、ヤンキースでア・リーグ新記録となるシーズン62本塁打を放ったアーロン・ジャッジ外野手の“記念球”の行方が話題となっている。ボールを捕ったコーリー・ユーマンス氏の代理人によると、300万ドル(約4億2300万円)で買い入れるという申し出を拒否し、オークションにかけることが決まった。当のジャッジはこれについて、自身が現在FAとなっていることから「今の僕には予算オーバーだよ」と冗談を飛ばしている。

 米スポーツ専門局「ESPN」が伝えたところによると、62号の記念球は米大手「ゴールデンオークションズ」に出品される。29日(日本時間30日)から競りがスタートする模様だという。

 このボールをつかんだテキサス州ダラス在住のコーリー・ユーマンス氏は妻や弁護士と何週間もかけて話し合い、購入の申し出を断ってのオークション出品を決めたのだという。「興味があって、手に入れる手段がある人に、このボールを所有することができるチャンスを与えるという意味で(オークションは)公平だと思う」「このボールにどんな価値があるのか。誰が買ってどうするのか、ファンとしてすごく興味があるよ」とユーマンス氏は話している。

 ただユーマンス氏の最終的な希望は、この球史に残るボールが、ジャッジ本人かヤンキース、全米野球殿堂に渡ることだという。

 ジャッジはリーグMVP受賞時のオンライン会見で、記者からオークション出品の事実と、ユーマンス氏が300万ドルのオファーを蹴ったと知らされ「そりゃ大金だね。だけど、彼にはもっといいプランがあるか、もっと高額になると考えているんだろう。彼が捕ったボールだから、どうしようと彼に権利がある。彼が彼自身と家族のために正しい決断をすることを願っているよ」と話した。さらに、ジャッジはオークションに入札するかと聞かれ「いや、僕はまだFAで新契約にサインしていない。今の僕には“予算オーバー”だよ」とジョークを飛ばしていたという。

【実際のボール】厳重に保管された“お宝” オークションにかけられたジャッジの62号球

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