3年ぶり中日復帰、アルモンテは成功する? 明暗分かれる“出戻り助っ人”たち

中日に復帰したソイロ・アルモンテ【写真:荒川祐史】
中日に復帰したソイロ・アルモンテ【写真:荒川祐史】

第1次中日時代は怪我もあったが、高打率をマーク

 中日は22日、ソイロ・アルモンテ外野手と契約を結んだと発表した。2018年から20年まで中日でプレーしており、3年での“出戻り”となった。1年目のには5月に月間MVPを受賞するなど、日本での適応を見せ打率.321、15本塁打をマークした。2年目、3年目は故障が続き出場試合数は減ったが、その中でも3割前後の打率を残して日本を去った。

 出戻りとなったアルモンテは活躍できるのか。ここでは過去の主な“出戻り助っ人”の活躍を振り返る。

○ステフェン・ロメロ(オリックス)
2019年 81試合 打率.305、18本塁打63打点
2021年 20試合 打率.169、3本塁打9打点

 2017年の入団から3年間で303試合に出場して69本塁打をマーク。2019年オフに自由契約となり翌2020年は楽天でプレーした。24本塁打を放つも、オフに自由契約となり2シーズンぶりにオリックスに復帰したが、コロナ禍で家族が来日できないことを理由に8月に退団となった。

○オレステス・デストラーデ(西武)
1992年 128試合 打率.266、41本塁打87打点
1995年 46試合 打率.245、6本塁打23打点

 西武黄金期を支えた助っ人は、3年連続の本塁打王に輝くなどチームの中心選手だったが、1992年オフにマーリンズに移籍しメジャー復帰。1995年には3年ぶりに復帰したが、シーズン途中の6月に退団した。

○タフィ・ローズ(巨人、オリックス)
2005年 101試合 打率.240、27本塁打68打点
2007年 132試合 打率.291、42本塁打96打点

 近鉄時代に猛牛打線を引っ張った助っ人砲は、2004年に巨人に加入して45本で自身4度目の本塁打王に輝くも、2005年は規定打席に届かずオフに退団。レッズとマイナー契約を結んだがメジャー昇格できず一度は引退。しかし2007年にオリックスのテストを受けて入団すると、同年は42本塁打を記録。翌2008年には打点王にも輝いた。

○フェルナンド・セギノール(オリックス、日本ハム)
2002年 89試合 打率.204、23本塁打47打点
2004年 125試合 打率.305、44本塁打108打点

 2002年にオリックスに入団すると2試合連続、プロ野球史上初のシーズン3度の両打席本塁打を達成。23本塁打と長打力も見せたがオフに自由契約となり1年で退団。その後はアメリカでプレーした後、2004年に日本ハムに入団し、日本に出戻り。日本ハム1年目には44本塁打を放って本塁打王に輝くなど、4年連続で20本塁打以上を記録した。

 他にも2013年の楽天日本一に貢献し、2017年に巨人が獲得したケーシー・マギー内野手も“出戻り助っ人”として名前が挙がる。ソフトバンクに在籍するコリン・レイ投手は、2021年に加入も家庭の事情で退団。しかし同年オフに再獲得が発表され、わずか4か月での出戻りとなった事例もある。アルモンテは今季メキシカンリーグのモンテレイでプレー。打率.322(326打数105安打)、27本塁打95打点の成績を残しており、中日の課題でもある打線強化に期待が集まる。

(Full-Count編集部)

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