中日移籍の涌井「寂しさを感じる」 ファン感で楽天に別れ「濃い3年間だった」

「楽天イーグルスファン感謝祭2022」に姿を見せた涌井秀章【写真:宮脇広久】
「楽天イーグルスファン感謝祭2022」に姿を見せた涌井秀章【写真:宮脇広久】

予告なしに会場内を“神出鬼没”「感謝のつもりで回っていました」

 阿部寿樹内野手とのトレードで楽天から中日への移籍が決まった涌井秀章投手が23日、楽天生命パーク宮城で行われた「楽天イーグルスファン感謝祭2022」に参加した。

 この日は予告なく、“神出鬼没”に会場のあちこちに現れた。「こういう自由なスタイルの選手が“ファン感”にいてもいいでしょう。感謝のつもりで回っていました。(ファンからは)『(ファン感謝祭に)来てくれてありがとう』と『中日に行っても応援しています』。その2つが多かった」と話した。

 西武、ロッテを経て、2019年オフに金銭トレードで楽天入り。2020年に最多勝を獲得するなど、先発の柱として活躍した。「みんなに会うと、寂しさを感じる。ロッテからこっちに来た時は、(ロッテの選手に)誰にも会わなかった。普通にロッカーに入ると、それはある」と感慨深げだ。

 楽天生命パーク宮城については「もともと得意な球場ではなかったが、ホームになると気持ちが変わり、投げやすくなった。(ZOZO)マリンもそうだった」と振り返る。「来年も(交流戦で)ここで投げられればいいし、投げられなくても、スタンドで見ようかな。ユニホームでなければ、バレないでしょ」と笑わせた。

 来季はプロ19年目で初めてセ・リーグに活躍の場を移す。「トレードで来て、自分の立場を1からつくるという意味で、濃い3年間だった。まだまだ引退するつもりは全然ないけれど、引退する時に、この3年間が大きかったというものが出てくると思う。(あと)15年くらいやりたいですね」と思いを新たにした。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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