獲得へ懸念材料も…まだ新天地が決まらぬ大物たちの行方 難しい経験値と戦力の判断

日本ハム・金子千尋、巨人・山口俊、中日・平田良介(左から)【写真:荒川祐史】
日本ハム・金子千尋、巨人・山口俊、中日・平田良介(左から)【写真:荒川祐史】

前中日の平田や前巨人の山口…さらにアラフォー戦士たちも

 2022年シーズンを彩った選手らを称えるNPBアワードが25日に行われ、プロ野球界は完全オフに突入した。各球団では来季に向けて戦力整備が続き、他球団で戦力外になった選手が再起を果たすケースもある。その一方で、実績十分ながらまだ新天地が決まっていない大物たちは少なくない。

 中日から戦力外通告を受けた平田良介外野手は今季、51試合で打率.200、1本塁打10打点に終わった。退団理由が一人歩きして物議を醸したが、自身は中日への愛を強調。NPBでの現役続行の意思は強く、公式YouTubeチャンネルでも「もし次のプロ野球チームに呼んでいただけることがありましたら、ベテランならではの経験を、後輩たちに伝えていければと思います」と語っていた。

 確かにプロ17年の経験は大きな財産。中距離ヒッターながら、広い本拠地にもめげずに通算105本塁打をマークしている。2015年にはベストナイン、2018年にはゴールデングラブ賞に輝いており、攻守で存在感を見せてきた。ただ、毎年のように故障による離脱に見舞われ、シーズン通してプレーした年は少ない。年齢は確実に重ねていくだけに、故障リスクはネックのひとつになる可能性はある。

 平田と同じ1987年度世代では、山口俊投手が巨人から戦力外に。メジャー挑戦をへて2021年に巨人に復帰。その年は15試合に先発して2勝8敗、防御率3.56で、今季はわずか1試合登板に終わっていた。日本球界復帰後に精彩を欠いているのは事実だが、年齢的にはまだ十分やれる範囲。先発も救援も担い、日本と米国を知る経験値に勝機を見出す球団は現れるか。

“アラフォー”たちも新天地探しのオフを迎えている。日本ハムを自由契約になった金子千尋投手は、来年40歳を迎えるシーズンになる。オリックス時代には沢村賞やMVP、2度の最多勝など球界を代表するエースとして君臨したが、30代後半に差し掛かり成績は下降線。この3年間はわずか2勝にとどまっている。オリックスから戦力外となった増井浩俊投手も来年39歳を迎える。

 現役続行を希望しながら去就未決定の選手を見渡すと、かつてチームの主力を担っていた選手たちも多い。まだまた来シーズンまで時間は残されており、動きが注目される。さらに例年と比べ、今オフの違いといえば来月に行われる「現役ドラフト」。その結果を受け、さらなる補強のため戦力外選手たちに手を伸ばすことも考えられる。あっという間にやってくる2023年シーズン。選手たちの行方から目が離せない。

(Full-Count編集部)

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