元鷹助っ人が驚いた「デタラメな練習」 “日本流”に戸惑い「テキトーにやっていた」

パドレスのニック・マルティネス【写真:Getty Images】
パドレスのニック・マルティネス【写真:Getty Images】

元ソフトバンクのマルティネスが、日本での独特なトレーニングを振り返る

 パドレスで活躍する元日ハム、ソフトバンクのニック・マルティネス投手が、日本での独特なトレーニングを振り返っている。「すごくふざけているように見えた。デタラメな練習にしか見えなかったから、テキトーにやっていた」と、来日当初の戸惑いを、米紙「ニューヨーク・タイムズ」に明かしている。

 1992年に公開された米国の映画「ミスター・ベースボール」では、NPBでプレーする外国人選手の日常が、面白おかしく描かれている。その中のワンシーンには、しゃがんだまま脚を前に回してグラウンドの端から端まで移動するという独特なトレーニングが登場する。マルティネスは、これに似たような経験をしたという。

「棒を肩に担いで左右に動く、バランス移行のユニークなトレーニングがあった。棒を肩に通して、横にシャッフルしながら、片足で着地する。最初やってみたとき、すごくふざけているように見えた。デタラメな練習にしか見えなかったから、テキトーにやっていたんだ」

 しかし、マルティネスは戸惑いながらも適応していった。「時間をかけて(トレーニングの意味を)理解して、体に覚えさせた。そうしたら、なんて言えばいいんだろう。『マジで自分の臀筋に効いている』って感じだった。バランスの取り方や力の伝え方をさらに意識できた。すごくクールなことだった」と明かしている。

 日本での4年目となった2021年には、21試合に登板して9勝4敗、防御率1.60と好成績を残し、パドレスと契約してメジャー復帰。さらに今季は、47試合に登板して4勝4敗、8セーブ8ホールド、防御率3.47と期待以上の働きで、3年最大4200万ドル(約58億円)での再契約を掴み取っている。

(Full-Count編集部)

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