中田翔は“レベチ復活” 昨オフ1.5億円大減俸も…打点王クラスの指標で大幅アップ確実か

巨人・中田翔【写真:荒川祐史】
巨人・中田翔【写真:荒川祐史】

中田は24HR&68打点と躍動、オフにFA権を行使せずに残留

 巨人・中田翔内野手はレベチ復活となったのか。今季は第91代4番打者を務めるなど勝負強さを発揮。109試合出場で打率.269、24本塁打、68打点をマークした。果たして復活と言えるのか。セイバーメトリクスを用いて分析などを行う株式会社DELTAのデータで見ていきたい。

 6月までは代打など途中出場が目立ち、2度の出場選手登録抹消もあった。そこでデータで用いるのは、1打席当たりの打撃による得点貢献を示す「wOBA」だ。平均.330と言われる中で、中田が今季.368を記録。350打席以上に立った打者では丸佳浩外野手(.380)に次いでチーム2位の高水準だった。打撃での得点貢献を平均基準で指数化する「wRC+」は「134」。こちらも球団では丸(143)に次ぐ高水準だった。

 では、日本ハム時代に3度の打点王に輝いた年との比較はどうか。まずwOBAは2014年.360、2016年.332、2020年.358だった。平均100と言われるwRC+は2014年125、2016年105、2020年132。中田自身は豪快な本塁打よりもチームの勝利に貢献する打点を重視しているが、その打撃は復活したと言って良さそうだ。

 昨オフに年俸3億4000万円から大幅ダウンとなる年俸1億5000万円でサイン。減額制限(1億円以上は40%)を超える56%ダウンの大減俸を食らい、「かなり落ちました」と意気消沈したものの、「いい意味で荒々しく。もっともっと結果を残して恩返ししたい」と奮起を誓っていた。守備でも移籍後初のゴールデングラブ賞と貢献度は高かった。

 今オフ、中田は海外FA権を取得していたが、その権利を行使せずに残留した。来年4月22日に34歳とベテランの域に入るが、昨オフの大減俸を取り返すのはもちろん、大型契約となる可能性もありそうだ。

(Full-Count編集部)

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