元ハム助っ人は「なぜかいつも評価が低い」 衰え知らぬ優良物件「最も興味深いFA」

ドジャースからFAになっているクリス・マーティン【写真:Getty Images】
ドジャースからFAになっているクリス・マーティン【写真:Getty Images】

MLB公式が「この冬最も興味深いFAリリーフ」を特集

 かつてNPBでプレーしたリリーバーが、今オフのFA市場で注目を集めている。MLB公式サイトでは「この冬最も興味深いFAリリーフ」として4人をピックアップ。元日本ハムのクリス・マーティン投手と元ソフトバンクのマット・ムーア投手が名を連ねている。

 MLB公式では、各球団の補強戦略として、トレード以外に「実績あるベテランとは言えない格下投手たちにかけて、彼らのいい部分を引き出す」という方策に注目。「くすぶっているかつての超有望株、または無名のミドルリリーフたち、または抑えではないためオールスターに選ばれないリリーフたち」に熱視線を注ぎ、「毎年こうした投手の何人かはどこかのチームと契約して大きな見返りをもたらす」と期待する。

 その候補のひとりが、日本ハムで2016年から2年間プレーしたマーティン。「なぜかいつも評価が低い投手」と紹介する。この3シーズンで14与四球に対し、10倍近い127三振を奪っている点を取り上げ「メジャーでは251イニングしか投げていないものの、(ジャッキー・ロビンソンが人種の壁を破った)1947年以降ではマーティンの三振対四球の比率は両リーグを通じて最高なのだ」と絶賛する。

 今季はカブスでシーズン開幕を迎え、7月にトレードでドジャースに移籍。新天地でマークした防御率1.46は「まぐれではなかった」と特筆する。スライダーからフォーシームやカットボール中心の攻め方に変えたことが奏功。36歳ながらフォーシームの平均球速は95.3マイル(約153.4キロ)を記録しており「今後若くなりはしないものの、衰える兆しはない」と断言している。

 2020年にソフトバンクに在籍したムーアは今季、レンジャーズに加入。3Aで存在感を見せ、メジャー昇格を勝ち取った。2021年までの通算の打者三振率(奪三振数/打席数)は21%だったが、2022年は27%にアップしたとのデータを紹介。カーブの落差が増し、球速も平均で時速3マイル(約4.8キロ)アップした点にも触れた。

 2人とも“掘り出し物”になる可能性は十分。各球団の動向が注目される。

(Full-Count編集部)

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