鷹戦力外の真砂勇介が日立製作所に加入 今季中に入籍「生活を重視して決めた」

ソフトバンクから戦力外となっていた真砂勇介【写真:藤浦一都】
ソフトバンクから戦力外となっていた真砂勇介【写真:藤浦一都】

合同トライアウト受験した“ミギータ”「自分自身まだ不完全燃焼」

 ソフトバンクから今オフ戦力外となった真砂勇介外野手が、来季から社会人の日立製作所へと加入することが11月30日、分かった。12月1日にも正式に発表される。現役続行を目指し、12球団合同トライアウトを受けていた真砂はFull-Countの取材に対し「プロ野球生活からは身を引いて、社会人野球の日立製作所さんで野球をすることになりました」と明らかにした。

 2012年のドラフト4位で京都の西城陽高からソフトバンクに入団。身体能力の高さから右の柳田悠岐を意味する「ミギータ」の愛称で大きな期待を寄せられ、2016年の「第1回 WBSC U-23ワールドカップ」ではMVPにも輝いた。2軍では好成績を残す一方、1軍ではなかなか結果を出せず、2021年の79試合出場が最多。今季は29試合の出場にとどまり、オフに戦力外通告を受けた。

 ソフトバンク球団からはセカンドキャリアの打診もあったが、現役続行を希望してトライアウトを受験。望んでいたNPB球団からのオファーはなかったものの、複数の社会人やクラブチームからの打診があり、最終的に日立製作所でプレーすることを決めた。今シーズン中に入籍しており「結婚して家族もいますし、生活を重視して悩んだ結果、日立さんにお世話になることを決めました」と決断の理由を語った。

 福岡にとどまり、ソフトバンクのチームメートたちをサポートしたいという思いもあったが、野球への情熱は捨てることはできなかった。「自分自身まだ不完全燃焼なので、野球を続けられたら、ということで、お話をいただいたところでやるという決断になりました。自分のやりたいことを見つけたのでそこで頑張ろうと思います」と、表情は晴れやかだった。

 社会人野球の日立製作所は1916年に創部した名門。プロ生活を「10年間、長かったようで短かったですけど、お世話になりましたし、楽しかったです」と振り返った鷹の「ミギータ」が、社会人の舞台で第2の人生をスタートさせる。

(Full-Count編集部)

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