日本シリーズ進出決めた一振り、大熱戦はまさかの結末に 今季を彩った大興奮の瞬間
CSファイナル第4戦でオリックス・中川圭太はサヨナラ安打を放った
9月3日の楽天対日本ハムは大熱戦。7回に楽天・鈴木大地内野手が同点打を放つと延長戦へ突入。10回表には鈴木翔天投手が1死満塁のピンチを招いたが、代わった安樂智大投手が無失点でしのいだ。直後の10回裏に2死満塁の好機を得た楽天は、代打で銀次内野手が登場。カウント3-1から押し出し四球を選び、4時間に迫る熱戦を制した。
日本ハムのドラ9ルーキー、上川畑大悟内野手が殊勲打を放ったのは9月17日のロッテ戦だ。2点ビハインドの8回、アリスメンディ・アルカンタラ内野手の2ランで追いつくと、9回2死二、三塁から上川畑が逆方向へはじき返し、プロ初のサヨナラ打をマークした。この日は「FIGHTERS CLASSIC」として開催され、札幌ドームは約3年ぶりに満員に。ルーキーの一打に球場全体が沸き上がった。
10月15日の「パーソル CS パ」ファイナルステージ第4戦では、オリックスの先発・山岡泰輔投手が圧巻の投球を披露し、主砲・吉田正尚外野手に特大の先制2ランが飛び出した。3番手・山崎颯一郎投手がアルフレド・デスパイネ外野手に同点弾を浴びたが、8回を3者凡退に。9回表は阿部翔太投手が無失点でつなぐと、9回裏に若月健矢捕手の安打などで2死一、三塁の好機を演出。ここで中川圭太内野手はリバン・モイネロ投手のスライダーを捉えてレフト前へ。2年連続の「SMBC日本シリーズ」進出を決めた。
「野球は最後までわからない」。それを体現する劇的展開に、来季も期待しよう。
(「パ・リーグインサイト」高橋優奈)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)