イチロー愛弟子にあっという間に追い抜かれ… 2年連続打率1割台、元ドラ1の苦難

マリナーズのジャレッド・ケルニック【写真:Getty Images】
マリナーズのジャレッド・ケルニック【写真:Getty Images】

メジャーとマイナーを行き来も「他球団で活躍するかもしれない」

 移籍は低迷する選手にとって花開くキッカケとなるのだろうか。MLB公式が「景色を変えることで恩恵を受けるかもしれない13選手」を特集。マリナーズからはジャレッド・ケルニック外野手、ジェシー・ウィンカー外野手の名前があがった。“イチローの愛弟子”ことフリオ・ロドリゲス外野手が華々しい活躍を見せる一方で、元有望株は窮地に陥っている。

 チームはテオスカー・ヘルナンデス外野手をブルージェイズから獲得。さらに「外野陣を新しくする他の方法を探している。そしてそれは、2人の片方、あるいは両方を放出することを意味する可能性もある」という。

 ケルニックはデビュー以来メジャーとマイナーを行き来しており、メッツからトレードで加入した際の高評価に見合う活躍ができていない。昨年は93試合出場で14本塁打を記録するも打率は.181に沈み、今季は54試合出場で7本塁打、打率.141と更に成績を下げた。以前はトップクラスの有望株とされていただけに「他球団で活躍すると考えるのも大袈裟な話ではないかもしれない」と記事は分析している。

 地元紙「シアトル・タイムズ」も今オフのトレードの可能性に触れた。今夏の期限前にもケルニックを含むトレードの噂が出ており、打撃面で成長した部分はあるものの「結果の改善には結びつかなかった」と手厳しい。「ケルニックを放出することで、数年間チームで保持できる(FAまで時間が残っている)外野手か二遊間を守れる内野手を獲得できるのであれば、マリナーズは確実に動きに出るだろう」と予想した。

 同僚のロドリゲスが衝撃的な活躍で新人王に輝いたこともあり、ケルニックの存在感は増々薄れている。2年連続打率1割台と低迷し“放出案”も浮上する23歳は、かつての評判に見合うパフォーマンスを来季見せられるのだろうか。

(Full-Count編集部)

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