遊撃手に世代交代の波? 坂本は規定打席到達せず、DeNAでは戦力外に…苦しむベテランたち

巨人・坂本勇人、DeNAに移籍した元中日・京田陽太、広島・田中広輔【写真:荒川祐史、小西亮】
巨人・坂本勇人、DeNAに移籍した元中日・京田陽太、広島・田中広輔【写真:荒川祐史、小西亮】

セ連覇の燕は高卒3年目・長岡が台頭…GG賞を受賞した

 内野の要でもある遊撃は、守備範囲や肩の力も必要で負担の多いポジションである。守備の名手と呼ばれる選手が遊撃を担うことが多く、長く活躍することは容易ではない。今シーズンは苦戦するベテランに若手の台頭――。顔ぶれが大きく変わり“世代交代”がはっきりした1年にも思える。

 今季、リーグ優勝したヤクルトとオリックスはともに、高卒3年目が遊撃を担った。中でも、一番のブレークはヤクルト・長岡秀樹だろう。今季は139試合に出場し、打率.241、9本塁打、48打点。ゴールデングラブ賞も受賞した。また、オリックス・紅林弘太郎内野手も守備や確実性が課題とはいえ2年連続で130試合以上に出場。遊撃の定位置を獲得した。

 広島では4年目22歳の小園海斗内野手が2年連続100安打以上を放つ活躍を見せた。阪神では2年目26歳の中野拓夢内野手が2年連続で135試合に出場。ベストナインに選出され、鳥谷敬内野手が離れて以降、固定できなかった遊撃で躍動した。

 また、レギュラー定着とまではいかずとも台頭した若手も多い。中日は2年目19歳の土田龍空内野手が自己最多の62試合、巨人も中山礼都内野手が1軍デビューを果たし計50試合に出場した。

坂本勇人は83試合で5本塁打、京田陽太はDeNAに移籍

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