西武平良の“先発転向の勝算” 2019年は失格も…「自信は凄くあります」と語るワケ

「素直に自分の意見を発信して話し合いができたことはよかった」

 過去の例では、楽天・松井裕樹投手のように、本人の希望で先発に転向したものの思ったような結果が出せず、抑えに戻ったケースもある。平良は昨夏の東京五輪に出場した際、リリーバーから先発に転向して日本を代表する存在となった“成功例”のオリックス・山本由伸投手、千賀滉大投手にアドバイスを仰いだと言う。「2人に共通していたのは、『中継ぎの延長で1イニング1イニングを全力で抑えた結果、長いイニングを投げられていた」という感覚でした」と明かす。

 先発転向のための練習プランも、既に頭の中にはある。もともと弾道測定器「ラプソード」を自費購入し、球速、ボールの回転数、回転軸、変化量などのデータを細かく測定しながら調整している“電脳派”だ。「ブルペンにラプソードを置いて、試合と同じ出力で何球投げられるか、何球目くらいから球速が落ちてくるのか、数字でチェックしながら練習していきたい」。さらに「走る量も全体的な練習量も増えるとは思いますが、投げるスタミナはあくまで球数を投げないと付かないと考えています」とも語った。

 球団側の意向を押し切り、さらにWBCの日本代表に選出された場合は辞退し先発転向への調整を優先する姿勢を示しただけに、プレッシャーは増すだろうが、「素直に自分の意見を発信して、話し合いができたことは本当によかった」と後悔はない。自分1人で端緒を開いた一大プロジェクトは、どんな景色をつくり出すだろうか。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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