エ軍が“遊撃ビッグ4”を獲得すべき理由 あと36億円の課税ライン超えても「Win-Win」

FAとなっているドジャースのトレイ・ターナー(左)とツインズのカルロス・コレア【写真:Getty Images】
FAとなっているドジャースのトレイ・ターナー(左)とツインズのカルロス・コレア【写真:Getty Images】

来季総年俸は約277億300万円がすでに確定している

 メジャーリーグは4日(日本時間5日)にウインターミーティングが開幕し、移籍の動きが本格化することが見込まれる。大谷翔平投手が所属するエンゼルスについて、地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」のマイク・ディジオバンナ記者は「今こそ大金を費やすべきだ」として、“遊撃ビッグ4”らさらなる積極補強を提言した。

 今オフはすでに、今季29発のハンター・レンフロー外野手、ジオ・ウルシェラ内野手、タイラー・アンダーソン投手を獲得。しかし同地区のライバルも積極補強を行っていることから「アート・モレノオーナーは出口に向かっている。エンゼルスが大胆に(FA)市場でハイリスクハイリターンの選手を獲得するのであれば、今こそ、その時だ」という。

 野球専門の米データサイト「ファングラフス」によると、エンゼルスの来季総年俸は、約2億600万ドル(約277億300万円)がすでに確定。ぜいたく税の最初の課税ラインである2億3300万ドル(約313億3400万円)まで、わずか2700万ドル(約36億3100万円)だ。それでも球団売却の検討をしていることから「ぜいたく税は新しいオーナーが心配すればいいこと」とし、FA遊撃手上位4人の、トレイ・ターナー、ダンズビー・スワンソン、カルロス・コレア、ザンダー・ボガーツのうち「全てを懸けて、1人を獲得すべきだ」と述べた。

 獲得できれば、単打の多いデビッド・フレッチャーとアンドリュー・ベラスケスはユーティリティに回すことができる。“候補”の4人は、複数年契約で年平均2500万ドル(約33億6200万円)から3200万ドル(約43億300万円)かかると予想される。その場合、エンゼルスは2004年以降初めて、ぜいたく税のラインを超えることになる。

「球団買収の為に25億ドル(約3365億円)を支払うような新オーナーは、数100万ドル程度のぜいたく税に、ケチをつけることはない。2023年にプレーオフ終盤まで進むことができれば、オオタニとの長期契約を説得する材料になるかもしれない。それは、新しいオーナーとチームにとって“Win-Win”だ」と記事は分析している。

 また地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」のエンゼルス番ジェフ・フレッチャー記者はトレードを進言。「(FA市場に出回っている)トップクラスの遊撃手を獲得したチームと、内野の余剰戦力を狙って取引をするべきだ。例えばホワイトソックスであれば、エンゼルスはティム・アンダーソンを獲得できるかもしれない。パドレスが有名な遊撃手を獲得すれば、キム・ハソンがトレードされるかもしれない」と指摘。ターナーら“遊撃手ビッグ4”を獲得すれば「レンヒーフォをトレードの駒に使って、他の穴を埋められるかもしれない。抑えのデビッド・ベッドナー(パイレーツ)やレゴリー・ソト(タイガース)を獲得するための一部として使えるかもしれない」との青写真を描いた。

(Full-Count編集部)

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