「MLBでコーチをやりたい」 前BC茨城監督が米国で“就職活動中”「日本の良さを」

ウインターミーティングに参加している松坂賢氏【写真:小谷真弥】
ウインターミーティングに参加している松坂賢氏【写真:小谷真弥】

米球界では日本人コーチが活躍「その世界に踏み込んでいきたい」

 ルートインBCリーグ・茨城アストロプラネッツ監督を今季限りで勇退した松坂賢氏が、米カリフォルニア州サンディエゴで行われているウインターミーティングで“就職活動”している。マイナーでのコーチ就任を目指し、これまでにメジャー10球団以上と面談。「将来的にメジャーリーグでコーチをやりたい。それが夢です」と目を輝かせる。

 松坂氏は山梨学院大卒業後に米国の独立リーグでプレー。サラナックレイク・サージで監督を務め、2021年から茨城のヘッドコーチ、監督を務めていた。米球界では日本人初の常勤コーチとなったジャイアンツ・植松泰良アシスタントコーチをはじめ、ドジャース傘下の石橋史匡氏、ツインズ傘下の三好貴士氏、アストロズ傘下の大高大五郎氏らが活躍。「日本人の先輩の方がコーチとして活躍しているのを見て、その世界に踏み込んでいきたい。自分に何ができるのか知りたい。こういう挑戦をさせてもらっています」と熱く語った。

 マイナーのコーチに就任したら……。日本野球の良さを存分に生かすつもりだ。「日本の良さも米国の良さも自分では理解しているつもりです。その上で、自分がどういうコーチングができるか。(日本の良さは)ルールや規律を守れることと、理論的に物事を考えてコーチングできることだと思います。米国では日本の良さを出せると思っています」と前を向く。

「コーチのクオリティを向上できるようなシステムを構築したいと思います。コーチでマネジメントを理解している方は少なくて、目先の指導にフォーカスしている。マネジメントあってのコーチングなので。そういったことを、もう少し浸透させるようなシステムを日本、アメリカで構築できれば」。大志を胸に駆け回っている。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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